熱源機の実用的省エネ性能を計るにはIPLVもチェックしてください。
IPLVとは、年間を通じての負荷、外気温の変化から、簡易的に年間を通した効率の判断ができるように定められたものです。
[試算条件]
●システム構成:既設熱源/60馬力 空冷定速チラー(UWAP1800G5/2002年発売)×1台 新設熱源/60馬力 ヘキサゴンGX 冷却専用タイプ(UWXA180G)×1台 ● 運転時間:冷房5~10月、稼働日数:週6日、運転時間8~21時 ● 試算基準:期間効率法で算出(自社基準) ●試算は、一定の条件に基づいて相対比較として表したものです。従来空冷定速チラーは消費電力に10%の経年劣化を考慮しています。
HEXAGON GXはエネルギー消費計算プログラム(非住宅版)※4の解説で定義された空冷式モジュール形のチラーの条件を全機種クリア。
運転時間の長い部分負荷での効率を高めることで、大空間でのZEB設計に幅広く対応します。
外気温度20℃、負荷率25%(定格能力の25%能力)の部分負荷時でも高い冷却効率を発揮。
COP25:
外気温度20℃、負荷率25%(定格能力の25%能力)の時の性能(「JRA4062-2010 熱源機器の期間成績係数」で規定された負荷率25%時の性能)
COP100:
外気温度35℃、負荷率100%(定格能力)の時の性能
「建物の省エネ性能向上」と「再生可能エネルギー活用」によって、建物全体のエネルギー消費量が実質ゼロとなる建物のこと。消費エネルギーの大部分を占める空調システムの省エネは、ZEB実現のキーとなります。
ダイキンのZEBへの取り組みについての詳細を見るオールアルミ製のマイクロチャネル熱交換器を搭載。冷却専用タイプとヒートポンプタイプに最適な熱交換器を使い分けました。扁平型で細径化した冷媒流路を多数設け、冷媒と空気の熱を効率的に変換。熱交換効率を大幅に向上し、省エネ性をアップします。
マイクロチャネル熱交換器により、冷媒充填量を大幅削減。低GWP冷媒R32の採用と併せ、冷媒による地球温暖化の影響を大きく低減します。
充填冷媒量をセンサーで毎日監視・記録する冷媒漏えい検知機能を搭載。
万が一の漏えいも検知し、電子メールで通報。素早い修理対応が可能となります。
新型水熱交換器の採用と、機内レイアウトの変更により、チラー内部の水圧損失低減を実現。ポンプ動力を低減させ、省エネ性を向上しました。
大温度差設計により、チラー本体に加えシステム全体の省エネ化も実現。
変流量制御によりポンプ動力の省エネ化に対応。往環差圧を可変しながら流量を制御することで、ムダなバイパス流を抑えます。オプションで最大7.5kWポンプまで搭載でき、大規模システムにも対応します。
高効率集中巻モーターを搭載した新型圧縮機を採用。圧縮機内部での冷媒漏れを低減することで低負荷時の効率化を実現しました。
❶冷媒圧縮部分の給油溝に独自の特許技術を搭載。給油量アップにより冷媒を効率よく圧縮
❷圧縮機内部の摩擦低減技術により圧縮効率&故障までの耐力向上
❸集中巻きモーターの課題である振動・騒音を、8極12スロットに極数を増やすことで改善※1
圧縮機の油温度をキープするためのクランクケースヒーターにON/OFF制御を搭載。油切れに配慮しながら通電時間を抑制することで、待機時の消費電力を抑制します。
インバーターポンプ内蔵機でも、外気温度52℃に対応※3。継続的な冷却が重要な工場やデータセンターでも、安定した冷却運転が行えます。また、冷水(ブライン)出口温度−15℃に対応し、さらに幅広いプロセス用途にご利用いただけるようになりました。
データセンター向けに、停電後のチラーの回復時間を短縮※4しました。
(オプション対応)
・1台のモジュールコントローラーで最大16台のモジュールチラーを台数制御
・16台のモジュールコントローラーの連動で最大256台のモジュールチラーを統合制御可能
高機能モジュールコントローラーが外気温度の変化に合わせて設定水温を自動変更。外気負荷の増減に合わせた省エネルギーな運転が行えます。
熱源機やコントローラー※7に蓄積されたデータをもとに、稼働状況を見える化。使用・負荷・環境状況を診断し、冷水設備の劣化具合のお知らせやお客様のシステムに合わせた効率的な使い方の提案など、末長くお使いいただくためのシステム稼働をサポートします。
水温上昇を検知すると圧縮機を標準の2倍のスピードで立ち上げ、素早く対応。冷却の容量制御時などに有効です。
左右対称の構造にすることで、熱交換器性能を最適化。モジュール設置時のサービス性も改善しました。
1台のモジュールコントローラーで16台まで連携することで、最大1,120馬力システムを所要スペース103.12m2に展開可能。
台数制御を行えば15,360馬力(60馬力×256台)まで高圧ガス保安法の届出手続きが不要になります。
タイプ | 30馬力 | 40馬力 | 50馬力 | 60馬力 | 70馬力 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|
冷却専用タイプ | 標準機 | ポンプ組込型 | ● | ● | ● | ● | ● |
ポンプレス型 | ● | ● | ● | ● | ● | ||
耐塩害機 | ポンプ組込型 | ● | ● | ● | ● | ● | |
ポンプレス型 | ● | ● | ● | ● | ● | ||
耐重塩害機 | ポンプ組込型 | ● | ● | ● | ● | ● | |
ポンプレス型 | ● | ● | ● | ● | ● | ||
ベーシック機 | ポンプ組込型 | ● | ● | ● | ● | ● | |
ポンプレス型 | ● | ● | ● | ● | ● |
設定電流値を超えない限りデマンドを行わない従来型の絶対値抑制に対して、相対容量デマンドは、開始時の運転容量を100%として、3段階まで設定可能なデマンドレベル(%)で運転出力を低減する方式なので、確実に電流値を低下させることが可能です。
一部のチラーに不具合が生じても、残りのチラーが自動的に応急運転を行い、熱源システムの完全停止を回避します。
運転時間や発停回数の少ないチラーから順に始動させることで、各チラーの運転負荷を平準化。システム全体での長寿命化が図れます。
必要能力に応じてチラーを順次起動させるのではなく、最も効果的な容量の組み合わせになるよう各チラーを制御し、システムとしての効率を高めます。
モジュールチラーを外調機に利用した場合、外調機の熱交換器内の水が凍結しないように、
低外気になると、外調機が停止中でも送水もしくは加熱※1・送水を自動的に行います。
運転管理に必要な各種データの監視・収集・簡易出力が可能。運用改善や最適制御など、エネルギーマネージメントに有用なデータの見える化が可能になります。
・冷却/加熱能力・消費電力・COP・流量・高/低圧圧力・電流値・出入口温度 など
世界標準のオープンネットワーク規格にも柔軟に対応できます。
異なる熱源機と併用して運転するとき、外部コントローラーからの流量指令に応じてポンプの変流量制御や熱源機の台数制御を行います。
機能 | 機能概要 |
---|---|
バイパス弁水量制御 | 1次側水量でバイパス弁開度を制御。 |
遠方温度設定(2温度切換) | 1つの運転パターンに対し、2つの水温設定ができ、外部接点での切換が可能。 |
デフロスト時の送水温度低下抑制制御※5 | デフロスト運転していないチラーの設定温度を上げ、デフロスト運転による供給水温が低下を抑制。 |
運転パターン切換対応 | モード切換しないチラーの運転を継続したまま、運転パターンの切換が可能。(チラーの改装が必要) |
往水温度による出口温度制御※6 | チラー間での出口水温のバラツキやセンサー誤差などによる往水温度と 設定温度のズレを、設定温度をシフトして自動補正。 |
流量指示制御※6 ※7 | 他の熱源機(吸収式冷凍機やターボ冷凍機)と同一配管系統内での併用時に、 外部コントローラーからの流量信号をもとにポンプ容量や運転グループ数を適正に自動変更。 |
モジュール制御専用機器 | モジュールリモコン |
高機能モジュールコントローラー※8 |
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1ポンプシステム用 | 2ポンプシステム用 | |||||
適用機種・適用品番※9 | モジュールチラーヘキサゴンGX | BRC308C1 | 本体:BRG306A1 | 本体:BRG306A2 | ||
タッチパネル:BRG306A3 | ||||||
機能 | モジュールチラー接続台数 | 最大16台 (最大8グループ) |
最大256台 (16台×16コントローラー) |
最大256台 (16台×16コントローラー) |
||
冷専/ヒートポンプ混在 | 冷却・加熱負荷に合わせて柔軟に対応 | ● | ● | ● | ||
複数系統制御 | 冷却・加熱同時などの複数系統制御 | 最大8系統 | 最大2系統(パターン切換による台数分配変更可能) | |||
台数制御 | ● | ● | ● | |||
運転効率優先制御 | 運転効率の高い負荷率となる運転台数に最適制御 | ● | ● | ● | ||
ローテーション機能 | 運転時間の平準化 | ● | ● | ● | ||
同時運転 | ● | ● | ● | |||
ポンプ制御 | 多彩なポンプシステムに対応 | — | 熱源変流量制御 (1ポンプシステム)※10 |
熱源変流量制御 (2ポンプシステム)※11 |
||
デマンド制御 | チラー電流デマンド | ● | ● | ● | ||
運転台数デマンド | ● | ● | ● | |||
相対容量デマンド | — | ● | ● | |||
蓄熱運転対応 | 蓄熱運転用設定温度による水温制御 | ● | 運転パターン切換で対応 | |||
外部サーモによる0-100%運転 | ● | ● | ● | |||
スケジュール機能 | 曜日ごとにシステムの運転/停止と、 時刻の設定が可能 |
● (週間) |
● (週間+特殊日)※12 |
● (週間+特殊日)※12 |
||
低騒音運転 | 全モジュールチラー一括で低騒音制御を指令 | ● | ● | ● | ||
タッチパネル | ”見える化”による操作性の向上 | — | ●(オプション) | ●(オプション) | ||
運転状態表示 | 容量表示、センサー値表示が可能 | ● | ● | ● | ||
上位通信 (オープンネットワーク) |
中央制御システムに接続すれば、 エネルギー管理やリスク管理の一元化が可能に |
— | Modbus通信方式 BACnet通信(ASHRAE仕様 標準)対応可能(オプション) |
|||
遠隔監視(エアネット) | 保守・メンテナンスに加え、さらなる省エネ対策に | サービス保守契約による |
BRC308C1
運転時間・発停回数の少ないユニットから運転するように、各ユニットの優先順位を監視、制御。各ユニット間での運転負荷の平準化が図れ、システム全体の長寿命化につながります。
必要負荷に対応し、効率の良い容量で運転するように、各モジュールの運転を制御。システム全体としての高効率化が図れます。
用途・目的に応じて2つのデマンド方式から選択できます。
グループごと、ファミリーごとにデマンド時の運転可能ユニット台数を制限する方式。
グループごと、ファミリーごとにデマンド時の運転電流上限値を設定する方式。設定値範囲内で最大限の運転を行えるので電力デマンドによる極端な能力低下が回避できます。
グループまたはファミリー単位で曜日ごとに8パターンの運転設定(発停、モード切換、制御切換、温度設定)を分刻みで設定できます。
液晶表示画面
ユニット単位、グループまたはファミリー単位で運転状況を示すさまざまな情報を一覧表示できます。
液晶表示画面
24時間365日
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