床暖房 モニターレポート
床暖房の快適さを導入しつつも、こだわりの空間は損ないたくない。
そんな西尾様ご夫妻の希望をかなえるため、前回リフォーム時の設計士さんも同席しての打ち合わせ。最大のポイントである床材選びをはじめ、お住まいの雰囲気を感じ取りながらのプラン作りに、ダイキンエアテクノの担当者も奮戦しました。
お気に入りの空間をくずすことなく、より快適な生活を送りたい。
こだわり
打ち合わせには、1年前のリフォームを担当した設計士さんも同席。
家の構造もご夫妻の好みもよく知っている、心強いサポーターです。
西尾邸の雰囲気に合う無垢材の床暖房対応の床材についても、
設計士さんが探し出して何点か持参。
そのうちの一つを西尾様ご夫妻もすぐに気に入り、
「この床材で進められるか」を前提として打ち合わせを進めることになりました。
また、せっかく工事をするなら、できれば古いエアコンも一緒に取り替えたいところ。
ヒートポンプ式温水床暖房+エアコン「ホッとく~る」の導入が
可能かどうかも打ち合わせのポイントになりそうです。
西尾様邸の調査を担当するのは、ダイキンエアテクノ株式会社の三橋氏と宇野氏。
建物のつくりの詳細については設計士さんが間に入り、打ち合わせはスムーズに進んでいきました。
西尾様ご夫妻が最も重視するポイントは床材。リフォーム時から使われている床材は
床暖房に対応していないため全く同じものは使えませんが、「無垢材であること」は譲れないとお考えです。
西尾様が使いたいと考えているのは、厚さ15mmのバーチ材。
問題は、この床材がダイキン床暖房にマッチするかどうかです。
無垢材は、一般的によく使われる合板と比べて熱伝導率が低く、温まりにくいのが特徴。しかも選ばれた床材は厚みも一般的な12mmより厚いため、床暖房のスイッチを入れてから暖まるまでの立ち上がり時間がかかりすぎるのでは、という点が心配です。これについては、ダイキンエアテクノ社が床材を持ち帰って検討することになりました。
次に新しい床材にすることで、床の高さがどうなるか気になります。現在の形になる前、以前お住まいだったお兄様一家も床面のリフォームを施していたという西尾様邸。
以前のリフォームがどのような工法で行われたのかまでは、
ご夫妻も設計士さんも把握しきれていません。
キッチン側は、床下収納を取り外して床の断面をチェックした結果、以前の床材の上に現在の床材が張られていることが確認できました。
しかし、和室→前回の床→現在の床とリフォームを重ねたリビング側は、断面をチェックできる場所がありません。
「取り外してみないと分かりませんが、古い家なので床の下地が弱い可能性があります。新たに下地を入れることになれば、その分、5mmくらい床が上がるかもしれません」と三橋氏から説明が。
床下収納からキッチン側の断面をチェックする三橋氏
床が上がることで注意しなければならないのが階段下収納のレール戸と洗面所の引き戸が使えるかどうか。
「どちらも木製で、カットして対応ができるはず」と設計士さん。
階段下にきれいに収まっている冷蔵庫も、予想される範囲内なら現在の場所にそのまま設置できることが分かりました。
ご夫妻も、「扉が開かなくなるなどの機能的な問題さえ解決されれば、床が上がること自体は気にならない」とのこと。
あとは工事のなりゆきに任せることになりました。
建物が土地いっぱいに立っているだけに、資材を置く場所で隣家へのご迷惑は気になるところ。
またコンパクトな室内で、家具をどう移動するかも課題です。
提案されたのは、室内の家具を2階に移動させたり、レンタルスペースを活用するなどしてできるだけ空間を作り、
資材類をすべて室内に運び入れてから作業をする方法。ものを動かしながらの作業になるので多少時間はかかりますが、
これなら近隣への気遣いは少なくてすみそうです。
また、お兄様がリフォームされた時の床材の上に現在の床材が張られているリビング側の床の状態が分からないことなどからも、工事にかかる時間はやや長めに、1週間ほどみておくことに。とはいえ、暮らしながら工事が進められるよう工夫するとのことで、西尾様ご夫妻も納得されました。
現在、エアコンの室外機が置かれている場所は、隣家との間にある壁とブロック塀に挟まれた狭い空間。
床暖房の室外機を追加するのは難しそう。
しかしヒートポンプ式温水床暖房+エアコン「ホッとく~る」なら、室外機1台で両方をまかなうことができます。
室外機の数を増やさず、エアコンと床暖房の両方が使えるようになるのは魅力的。
ちょうど「できればエアコンも新しくしたい」と考えていた西尾様にとって、
このことは「ホッとく~る」を選ぶ決め手にもなりました。
ただし、狭い隙間に室外機を設置する場合、室外機からの暖かい空気が隙間にとどまり、熱がこもりやすくなるため、冷房時の効率がダウンする恐れが。工事の際には室外機のファンの周りに、効率よく空気が逃げられるような処理が施されることになりました。
設計士さんの気がかりは配管が通る位置。
床暖房の温水が通る配管は、通常床面の下から設置します。「床面より上の壁部分に配管の穴を開けるのは構わないが、古い家だけに、床面より下、つまり基礎部分に新たな穴をあけるのは心配」というわけです。
しかし、床下に一般的に通気口があり、
ここに配管を通すことが可能であることがわかりました。
基礎には手を入れず、安全に進められることになりました。
壁がクロス仕上げの場合、配線を壁の中に隠し、上からクロスを貼り直して仕上げることもできますが、西尾様邸の壁はペンキ仕上げ。配線は壁の上に露出させることになりました。
その際、「配線はカバーなどで隠すのではなく、壁と同色のペンキを塗るほうがよいですよね」と三橋氏から提案が。
実は西尾様邸では、他の配線も同様に、ペンキを塗って仕上げてあり、それがかえってお洒落な雰囲気になっているのです。部屋の雰囲気に合わせて仕上げるこの提案を、西尾様も快諾されました。
壁と一緒にペンキで塗られた配線
ヒートポンプ式温水床暖房+エアコン「ホッとく~る」を選ばれた西尾様。その場合、エアコンの能力選びも必要になります。
ホッとく~るのエアコンラインナップのうち、現在使われている8畳用のエアコンに相当するのは、最も小さい2.8kWタイプ。約11.5畳のコンパクトなLDKなので、サイズアップの必要はなさそうです。形については、現在のエアコンから手軽に置き換えられる壁掛形と決まりました。
古い家だけに、電源の容量も気になるところ。
しかし、もともと30Aだったブレーカーを前回リフォーム時に50Aにアップしてある西尾様邸では、住み始めてから一度もブレーカーが落ちたこともない上に、分電盤にも余裕あり。
床暖房とエアコンで2つ分の電源も、空き部分で問題なく確保できることが分かりました。
地図で確認すると、大田区の西尾様邸から東京湾までは1kmほど。
「この距離ですと、室外機には防食対応のものがよいですね」という三橋氏の提案で、塩害に強いタイプの室外機が設置されることになりました。
打ち合わせの結果、最終的にヒートポンプ式温水床暖房+エアコン「ほっとく~る」での施工と決まった西尾様邸。
残っている課題はご希望の床材が使えるかどうかです。この点については後日、エアテクノ側で対応状況を確認。
とくに熱伝導率については、さまざまなデータをもとにシミュレーションが重ねられました。
やはり、ご希望の無垢の床材は、設置予定の温水パネルの推奨床材と比べて、暖まるまでの時間はかかってしまうとの事。
しかし「ホッとく~る」なら、エアコン暖房との同時運転によって暖まるまでの時間をカバーできるメリットがあるとの説明を受け、最終的に西尾様は無垢の床材での施工を希望されました。これで工事に向けての課題はすべて解決です。
いろいろな課題を検討しながら進めた今回の打ち合わせでしたが、西尾様からの要望に対する対応も、ダイキンエアテクノ社からの提案にも満足していらっしゃる様子の西尾様ご夫妻。
さて、実際の工事についてはどうでしょうか。
掲載内容は取材当時のもので、現在提供されている製品・サービスと異なる場合があります。予めご了承ください。
「ホッとく~る」は、エアコンと床暖房がかしこく連動する、まったく新しい冷暖房(床暖房)システムです。
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