床暖房 モニターレポート
エコや省エネへの高い意識も手伝って、 ヒートポンプ式温水床暖房に大きな期待を寄せてくださっていた丸岡様。
2009年春先の床暖房導入から10ヶ月、 初めて迎える本格的な冬は、ご一家にとってどんなものとなったでしょうか?
暖かさや光熱費など、気になる近況をお聞きしました。
灯油からの熱源転換で定年後の暮らしも経済的で快適にしたい。
こだわり
厳しい寒波に見舞われた丸岡様邸とご家族
丸岡様邸の位置する秋田県北部はこの冬、12月半ばから年明けまで続く厳しい寒波に襲われました。そのほとんどが気温が0度を上回らない真冬日。
最低気温がマイナス10℃を下回った日は5日を数え、元旦をはさんで3日間は吹雪にも見舞われたとか。
そんな中でも、ヒートポンプ式温水床暖房は元気に稼動していました。
寒冷地でもフルに性能を
発揮するヒートポンプ式の室外ユニット
この冬は、灯油ファンヒーターを使用せず、床暖房と、灯油と電気のハイブリッドエアコン(※)のみで暖房。
それでも寒がりの奥様が、「外が吹雪の日も快適に過ごせました」とおっしゃるように、十分な暖かさを確保できました。
設置前には「寒風にさらされた室外ユニットの排水が凍結するのでは?」と心配されていたご主人も、今回の大寒波を難なく切り抜けたことも加わって、今ではその性能に大きな信頼を寄せてくださっています。
現在の丸岡様ご一家の床暖房利用法は、「設定温度は常に最高目盛り、家を空けるときはお出かけモード、あとは寝るとき消す」といたってシンプル。
これを約25度に設定したハイブリッドエアコン(※)と併用することで、厳寒期にも快適な暖かさが保たれています。
※ハイブリッドエアコン・・・熱源に電気と灯油を使うエアコン。基本は電気で運転し、
冬の寒さの厳しい時には灯油を燃料にして運転します
環境意識の高いご主人だけに、外出時にもスイッチを切らないことは少々意外にも思えますが、実はこのようなシンプルな運転方法も「むしろエコ」と考えてのこと。
「『スイッチはこまめに切る』がエコの基本のように言われますが、秋田のような寒冷地では違うと思うんです。
冬場は外気温が低いので、暖房を止めてしまうと一度暖まった部屋の空気がみるみる冷めていきます。元の温度に戻すために、かえって余分なエネルギーを使ってしまうことになりかねません。
設置時にもダイキン空調東北の一関さんから『一度暖めたらその温度を維持するほうがよい』とアドバイスをいただきましたが、モーターに余分な負荷をかけないためにも、この使い方がベストなのではないでしょうか」とご主人はおっしゃいます。
その成果は月々の電気代にもはっきり現れています。
昨冬と比較すると、11月の電気代は
2万7195円から2万8743円と1548円アップ。
ただしこれは、契約アンペアを50アンペアから70アンペアにして、基本料金が1500円上がった分を含めての話。
つまり、暖房時間は長くなっても電気料金はほぼ同じままなのです。
加えて、一昨年の11月には、自宅の400リットルの灯油タンクに100リットルほど給油をしましたが、このときの費用が7000円弱。床暖房設置後はタンクへの給油なしで乗り切れたので、灯油代がまるまる浮く格好に。
灯油ファンヒーターを使わなくなったことがその主な理由です。「寒がりの妻がまる1日、使いたいだけ使っても電気代に差がないんですよ。これは大成功としか言いようがありません!」(ご主人)。
床暖房の設置以来、お父様(右)がリビングで過ごす時間も長めに
「雪国でもこれだけ使えれば満足」と
お父様も太鼓判
今ではリビングで灯油ファンヒーターを使うことはまれ。おかげで灯油使用量を劇的に減らせたほか、「音、ニオイ、湿気から解放された」とご家族は大喜びです。
「灯油を使っているとどうしても換気が必要になりますが、吹雪のときなどは換気しようにも窓も開けられませんから、空気が汚れないのは助かりますね」(奥様)
高齢のお父様と暮らすご家族にとっては安全性と安心感も大きなメリットのようで、「直接炎を使わない暖房はなんといっても安全。高齢者が留守番をしていても火災の心配がないのは助かります」(ご主人)
お父様に留守番を頼んで外出するときも、床暖房のスイッチを切らずに出かけていらっしゃることは、その安心感の表れでしょう。
長年、炎の見える暖房に慣れ親しんできたお父様も、ヒートポンプ式温水床暖房を大いに評価してくださった様子。 「雪国でこれだけ使えれば満足だ」と大きくうなずいてくださいました。
そんなご家族を見て、一緒に暮らす丸岡様のお嬢様も心強く思っていらっしゃいます。
最近、お仕事で地元の高齢者のお宅を回る機会の増えたお嬢様ですが、自然と考えるのはおじい様、そしてご両親のこと。
「暖房のきいた部屋で気持ちよさげにウトウトしている母を見ていると、つけたまま眠ってしまっても火事の心配のない床暖房はやっぱりいいですね。両親が年を取ったときのことを考えても安心です」(お嬢様)
火を使わないヒートポンプ式床暖房は、お父様のことを考えるご主人と奥様、そしてそのご主人や奥様のことを考えるお嬢様と、家族三世代に暖かさと安心を提供してくれているようです。
「外は吹雪でも家でははだしで快適です」
と奥様。
ヒートポンプ式床暖房で、丸岡家のエコ住宅化計画もさらに一歩前進。
残る課題は現在床暖房と併用している灯油と電気のハイブリッドエアコンですが、「ぜひ近いうちに灯油をやめて電気だけを使うヒートポンプ式エアコンに買い替えたい。そうすれば、脱化石燃料のリフォームはほぼ完成です」とご主人はすでに構想中です。
「リビング以外の場所での補助的な暖房のことを考えると、灯油が完全に不要になることはないと思います。しかしエアコンがヒートポンプ式になれば、今ある屋外の灯油タンクも、もっと小さなもので済むようになるかもしれませんね」(ご主人)
実はかなり老朽化の進んでいる丸岡様邸の灯油タンク。
今のサイズのまま、現行の設置基準に合わせて更新すると大がかりな工事が必要です。
エアコンを換えて灯油タンクをコンパクトにできれば、その費用面でも大きな助けとなるのは間違いありません。
ダイキンの新しい寒冷地仕様エアコンについてもご主人はすでに情報収集済み。
「外気温がマイナス25度でも運転できるそうですね。今回の床暖房で、ダイキンさんの寒冷地対応力は信頼できることがわかりましたし、省エネ性能にすぐれた最新機種のエアコンなら、環境への貢献度もさらに上がると思うんです」と期待を語ってくださいました。
「わが家のように築20年を超える住宅でも、やる気と工夫で快適さが手に入るものだと実感しています」というご主人の言葉が、リフォームであってもエコで快適な住まいが実現できることを物語っているといえるでしょう。
※このページで紹介した内容は、ご使用者の個人的な感想です。効果には個人差があります。
また、暖房効果は外気温度や住宅の 構造などの条件により異なります。
床暖房専用 ホッとエコフロアはヒートポンプ式の温水床暖房専用システムです。
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