ケース3 / トキワ桜之荘
施主:兒玉様ご一家(大阪府)
兒玉様ご夫妻のライフスタイルにぴったりといえる、落ち着きのある室内。兒玉様ご夫妻、設計の和泉屋氏、そして施工の豊原氏のこだわりが生んだ、極上の空間となっています。
築約50年の古家をリノベーションされた兒玉様ご夫妻。リノベ工事が6月に終了するとともに、大きな期待をもって引越しされて来ました。それから約1ヶ月が経過し、どんなご感想をお持ちになったのでしょうか。
「あまりピカピカな感じではなくて、自然にしっくり馴染める感じとか、予想以上の出来栄えに、非常に満足しています」(ご主人)
隣で頷いておられた奥様も「そうですね、もうずっと住んでいたような感じになって、思い描いていた通りです」と満足そうにお話しになりました。
確かに、室内の梁や柱は、耐震補強が施されたものの、基本はそのままの部材を使用。新しい部材もエイジング処理を施したり、カラーにこだわったりと、非常に落ち着いた雰囲気を醸し出しています。そんな中でも、新しい住まいで一番最初に感じたこととは・・・
「空気が違う・・・ということだったんです。過ごしやすいというか、気持ちいいんです」とご主人。すっかりこの空気感がお気に入りのご様子です。
この空気感の演出に、ダイキンのハウジングエアコンはどう貢献できたのか。それではひとつひとつ、レポートしていきましょう。
エアコンではあたり前の運転音がしない!その存在感の「なさ」が、自然な快適さを生む。 |
兒玉様邸で、もっとも注目に値するのは、リビングのアメニティビルトイン形全ダクト設置タイプのエアコン。工事編でもご紹介した通り、室内機は天井裏に。そこからダクトによって空気を送り、冷暖房します。その使用感について、お聞きしましょう。
「引越しの日が、雨だったんです。でも、家の中に入ると『あれっ!?』と思うほど、カラッとしていて爽やかで」(奥様)
「実は・・・」と話を引き継がれたご主人によると「引越し当日はとにかく、早くエアコンをつけてみたくて(笑)。つけるとすぐに涼しく爽やかになって、びっくりしました!」
もちろん珪藻土を使った土壁や、立地場所の影響もあると思われますが、エアコンがその快適さに大きく寄与していたのは、間違いありません。
ご主人や奥様がびっくりされたのには、もうひとつの理由があります。それが、全ダクト設置タイプが『隠れるエアコン』である点です。
奥様がおっしゃるには「いつもエアコンの存在感を忘れてるんです。だからスイッチをつけているか、止めているかわからない。リモコンを見て初めて、『あ、ついてる』ってわかるほど(笑)」
こんなに存在感を忘れさせるのは、室内機が見えないこともありますが、「音が静か」である点も。室内機が吹出口から離れているため、運転音がほとんどしないのです。
「見た目にもすっきりした空間を作りたいから、エアコンは隠せるだけ隠す」(和泉屋氏)という思いを徹底した結果、「見た目」だけでなく、「音」という観点からも、きれいに隠すことに成功したのです。
「リモコンを見ないと、ついているかどうかもわからない」というほど静かなエアコン。写真の右上にある吹出口から、心地よい風が流れ込みます。
心地よい空気感に、ご満足そうな表情の兒玉様ご夫妻と和泉屋氏。
熱源のあるキッチンには、天井に吹出口を設置。このフレキシブルさが、全ダクト設置タイプの魅力。 |
まるでカフェのような、上質で落ち着いた雰囲気のキッチン。ここでは時々、ご主人もケーキを焼かれるのだとか。
キッチンの白い天井に設けられた、吹出口。極力、目立たないデザインで、さりげなく快適空調を行います。
兒玉様邸では、ひとつの室内機からリビングに2カ所、そしてキッチンの天井と、計3カ所に吹出口が設置されています。これには、お料理好きの奥様も大満足。
「わが家のキッチンは、西向きで夕方の日差しが強いんです。しかも窓を大きくとってもらっていますし。でも、夕飯を調理していても、涼しい風が天井から吹いてくるので、とっても快適なんです」
設計された和泉屋氏も「普通のお住まい、というかエアコンの場合、風はどうしてもリビングの方を向いているので、キッチンにはなかなか風が届きにくいものなんです。でもダクトをこうしてキッチンに回せるというメリットが活かせて、本当によかったと思います。このエアコンが使えなかったら、キッチン用にもうひとつ小さなエアコンを設置しなければなりませんでしたから」と、全ダクト設置タイプのメリットを、しみじみと実感されていました。
まるでカフェのようにシックな兒玉様邸のキッチンは、フレキシブルに対応できるアメニティビルトイン形全ダクト設置タイプのエアコンにより、見た目も快適さでも群を抜く、素敵なキッチンに仕上がったのです。
奥様こだわりの空間、その空気感にも見事に調和する高いデザイン性。 |
兒玉様邸には、もう1台、エアコンが設置されています。それが和風の寝室に設置された、アメニティビルトイン形フリービルトイン設置タイプ。
「この和室は寝室なので、エアコン自体はまだあまり使用していませんが、見た目が良いので気に入っています。木の格子が和室によく合っていますし、何より普通のエアコンのように出っ張っていないのがいいですね」(ご主人)
和泉屋氏によれば、このお部屋は奥様のこだわりが込められているのだそうです。
「エアコンの横が押入れなんですが、はじめは床いっぱいまで押入れにする設計にしていました。それが奥様から『押入れの下、空けられませんか?』と言われて(笑) 空間を空けることで収納量は減るんですが、それよりも空間を空けることによって生まれる何か・・・『空間の陰影』みたいなものを求められているんですね。そういうお二人に、このフリービルトイン設置タイプは、まさにぴったりだったんでしょうね」
奥様は「そうですね、お部屋との調和ということでは、言うことなしです」
見た目に加え、奥様にはもうひとつ、今回のエアコンを使ってみて驚いたことがあるとか。
「以前のエアコンは、例えば28度ぐらいに設定していても、どんどん寒くなるほど部屋の温度が下がってしまって。でもこれはちょうどよい温度でピタッと止まってくれるので、寒すぎることもなく、気持ちいいんですね。とっても快適です」
独特の「和」の空間の一部となっているフリービルトイン設置タイプ。その右横、押入れの下には、奥様こだわりの空間が。とてもよい空気感を与えています。
リビングから続く、日当たりのよいウッドデッキで、みんなニッコリ。左より施工担当の豊原氏、兒玉様ご夫妻、設計の和泉屋氏。
最後に今回のリノベーションを振り返り、みなさんにご意見を伺ってみました。まずは兒玉様。
「古い家をリノベすると決めた時から、新築に比べ機能性や住み心地が劣っても、しかたないと思っていました。でも今一番びっくりしているのは、そういうものも含めての『空気』の良さですね。それにエアコンがすごく貢献してくれていると思います」と力強く語られます。
次に、施工を担当した豊原氏は「まるで昔から馴染んで暮らされているようで(笑)、嬉しいですね。梁や柱など、もともとある古いものに、エアコンのような新しいものを加えていくのは難しいですが、出来上がった時にうまく機能しているのを見ると、本当によかったな、と実感しています。こういう作業は時間がかかりますが、またぜひ、やってみたいですね」
設計を行った和泉屋氏は、「兒玉さん邸は、外も中もイメージ通りというか、趣のあるシックな感じに仕上がって満足です。そのために兒玉さんご夫妻や豊原さんとは、その場その時にコミュニケーションを取りながら、一番良い解答を見つけていくようにしました。エアコンに関して言えば、快適な暮らしにエアコンは欠かせませんが、それをさりげなく納めるには、やはり我々が早い段階で考えておかなければならないことだと痛感しました」
古くて良いものに、ハウジングエアコンのような新しいテクノロジーを結びつけたという点で、今回の兒玉様邸は画期的なリノベーション事例になったと言えるでしょう。
最後に『空気をリノベする』というテーマについて、再度、和泉屋氏にまとめていただきました。
「実は、『空気をリノベする』というテーマに対し、私自身、頭の中に明確な答えはなかったのです。しかしそもそもリノベとは、その場にあるものの力を借りたり、上手に引き出すことで空間を作っていくことに他なりません。だとしたら、その出来上がった空間に流れる風をどう演出するか・・・これが『空気をリノベ』することかなぁ・・・と、今回の兒玉さんの仕事でわかってきたような気がします」
ケース3
第4回エアコン実使用レポート
「“存在”を隠したエアコン」だからできた心地よい空気感が漂う、極上のリノベーション
24時間365日
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