2018年の発売以来、risoraの中で人気を誇る室内機のパネルカラーが、白と黒。ただし、ひとくちに白と黒と言っても、risoraには実に7種類の白と黒があるんです。

今回はそれぞれの微妙なニュアンスの違いを、インテリアデザイナーの網村眞弓さんに徹底解説していただきました。あなたの理想の空間に合うのは優しい白?ナチュラルな白?それともモダンな黒?ダンディな黒?皆さんの理想の空間にぴったり合うrisoraをぜひ選んでみてください。

risoraで一番選ばれている白&黒とは?

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▲モダンな空間によく合う、risoraの黒。無彩色でまとめたモノトーンのインテリアにもぴったり。

risoraのパネルには7種類の標準仕様があります。中でも白と黒は、売り上げ台数から見ても、よく選ばれる2色です。

◆ファブリックホワイト
最初にご紹介する“白”は、ファブリックホワイト。その名のとおり、温もり感のある布目柄をもつカラーです。

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▲ファブリックホワイトは、均質な塗装ではなく、ファブリックの質感をもつプリント柄。単なる白とは異なる絶妙なニュアンスを醸し出す。

「布目柄によりナチュラルな表情をもっているため、単なる白とは異なり、より柔らかく優しい印象のカラーです。

おうち時間が増えたいま、『優しい、温かみのある日常に溶け込むもの』が好まれる傾向にあるので、ファブリックホワイトはぴったりなのではないでしょうか。日本の壁紙には白の布目柄のものも多いので、よくなじみます」(網村さん)

パネルの表面には、ほんのりとパールがかった上品な光沢があります。そのため、シンプルでナチュラルな部屋だけでなく、エレガント・モダンな空間にもおすすめ。優しい印象があるので、家族が集うリビングや、長時間使うことも出てきたホームオフィス空間によく合います。

◆ブラックウッド
続いてご紹介するのは、“黒”の代表カラーであるブラックウッド。risoraオーナーインタビューでも、「つるりとしていながらプラスチック感のない、マットな質感がお気に入り」「モノトーンでまとめたインテリアにぴったり」という声をたくさんいただいている人気カラーです。

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▲ブラックウッドは、組み合わせるインテリアによってソリッドでモダンなようにも、温かくリラックス感があるようにも見える、合わせやすいカラー。

「マットでダークな木目の質感は、個性的で洗練された家具にもよく見られ、モダンな空間に使用されることも多いマテリアルです。一方で木目のグラデーションが自然の風合いをもつので、ナチュラルな雰囲気も醸し出し、モダンなデザインにリラックス感を与えてくれます。
エスニックな感覚もあるので、たとえば民芸家具のある空間にも合うでしょう」(網村さん)

まるで家具のように、大人シックにまとめたリビングや和モダンな空間によく映えます。最近需要が増えているホームオフィスや書斎にもぴったりです。ダークな家具と同調させたり、壁に色味がある部屋に合わせたり、いろいろと組み合わせをシミュレーションしてみてください。

マットな質感で、溶け込ませる白と主張する黒

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▲日本の住宅に多い白い壁紙には、マットな白のエアコンがよくなじむ。

続いてご紹介する白&黒は、25色のバリエーションを誇る「risora Custom Style」から。多彩なカラーオーダーに応えるシリーズで、パネル表面の塗装はシックでカラーが映えるこだわりのツヤ消し仕上げとなっています。

◆risora Custom Styleホワイト/オフホワイト
25色の中の“白”は、ホワイトとオフホワイトの2種類です。

06_re.jpg▲risora Custom Styleより、左:ホワイト(KN−95)/右:オフホワイト(K22-90A)。

それぞれ単体で見ると“白”なのですが、微妙なニュアンスの違いがあります。

「ホワイトは、ピュアで清楚なイメージで、今求められている清潔さにも通じる白です。日本の住宅は壁紙仕上げが多く、その90%以上が白系です。マットなホワイトは壁に溶け込み同化するので、インテリアの中で浮きにくいでしょう。シンプルでミニマルなインテリアを好む方におすすめです。

一方、オフホワイトは、わずかに色をまとったナチュラルな白。たっぷりとミルクを入れた午後のカフェオレのようで、リラックスしてゆっくりと過ごすお部屋のイメージによく合います。生成りのファブリックや白木の家具など、オーガニックやナチュラルといった志向のお部屋にぴったりです」(網村さん)

周囲に溶け込みやすいので、基本的にはどの場所に設置してもOK。抜群の清潔感ならホワイト、ヨガやワークアウトを行うリラックススペースや趣味を楽しむ部屋にはオフホワイトなど、部屋の使い方や手持ちの家具に合わせて、より合う白を選んでみてください。

◆risora Custom Styleブラック
白と同じツヤ消し仕上げの塗装には、黒のバリエーションもあります。

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▲risora Custom Styleのブラック。マット塗装でかたまり感があるので部屋のアクセントとして使える。

「無機質なアイテムとの相性がよいブラックで、空間のアクセントになります。白い壁のリビングなどに付ける際は、コントラストがきつすぎないよう、壁はグレーなどで明度差が出過ぎないようにするとよいでしょう。
光を吸収するマットな黒なので、重くなりすぎない部屋におすすめです。risoraと部屋の家具や小物を組み合わせて楽しむような、こだわりの詰まった個性的な空間づくりが楽しめると思います。窓の桟や、写真や絵のフレーム、建具の一部や家具の脚など、一部に黒が使われているような、黒をアクセントとして活かす空間によく合います」(網村さん)

リアルな質感で、まるで高級家具のような白&黒

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▲大理石は、大人の落ち着きや華やかさ、自然モチーフならではのリラックス感など、さまざまなイメージをもつ。

risora Custom Styleには、よりインテリア性の高いリアルな質感をもつパネルも用意しています。空間をグレードアップさせる高級家具のようなパネルカラーを、白と黒という視点でピックアップ。

◆risora Custom Style リアテック 大理石
インテリア専門商社であるサンゲツ社製の粘着剤付き化粧シート、REATEC(リアテック)とのコラボレーションにより誕生したシリーズ。10種類の魅力的なシートの中でも、世界中で人気のビアンコカラーが、大理石です。

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▲大理石ならではの高級感は、大人っぽさや華やかさを醸し出す。

「大人っぽく、華やかさがあるのが白大理石の特徴。白にグレーのモノトーン柄は、空間における適度なアクセントになります。ステイホームが続き自然界と距離ができてしまっている昨今、自然の柄や色を室内に取り入れることはインテリアのトレンドでもあります。白ベースの大理石柄は、クリーンなイメージもあり、静かで精神的な落ち着きが感じられます」

絶妙なニュアンスをもつ大理石は、大人可愛い空間や、フレンチシャビー、韓国テイスト、ヨーロピアンテイストなどのインテリアにぴったりです。ゴールドやファーがあしらわれたゴージャスな空間に設置してもひけをとらない存在感を醸し出してくれるでしょう。白天板のカウンターテーブルや、石のキッチンカウンターがあるお部屋にベストマッチするので、ぜひ合わせてみてください。

◆risora Custom Style リアテック コンクリート
REATECシートシリーズの“黒”としてご紹介する、コンクリート。空間に、無機質で無骨なイメージをプラスすることができるカラーです。

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▲適度な凹凸があり、光が当たると表情が変わるコンクリート。モダンでクール、カッコいい空間に合う。

「シンプルで無機質な中にも、独特の素朴な力強さを感じさせます。モダンな空間にこのrisoraがあると、飾り気のない無骨なニュアンスが加わり、適度な抜け感を演出してくれるでしょう。ダンディで男前なインテリアや、カッコいい部屋づくりをしている方におすすめです。モダンで無機質な空間や、レンガやヴィンテージのアイテムなどが特徴的なブルックリンスタイル、ジャーナルスタンダードの家具(journal standard furniture、ACME furniture)などともよくマッチします」

コンクリートの無骨なニュアンスは、自分らしく手を加えてインテリアを楽しみたいという人にぴったり。ステイホーム中にDIYに目覚めた人も多く、趣味を楽しんだり、家族とのおうちキャンプやベランピングを楽しんだりするご家族にもおすすめのカラーです。

「仲良し家族が集まるリビングはもちろん、趣味の部屋や、クールで飾り気のないホームオフィスにもよく合うと思います」

以上、risoraの7種の“白と黒”カラーをご紹介しました。
白や黒は、組み合わせ次第でどんな色やテイストにも合わせることができる万能カラー。微妙なニュアンスの違いで、さまざまなスタイルをつくることができます。
ステイホーム中の模様替えや春の新生活が始まるこの機会に、ぜひrisoraをインテリアのひとつとしてお役立てください。

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網村眞弓(あみむら まゆみ)
Color Design Firm代表、インテリアデザイナー、日本IBM研究所、グレイインターナショナル・メディアプラン、スワロフスキージャパン・PR・CRマネージャー歴任。日本初の都市型高齢者専用賃貸住宅(第一号)を始め医療・高齢者の施設計画。英国、ケンブリッジ・インスティチュート修了。スイス、エコール・デュ・ボアにてインテリア様式および建築模型制作コース修学。トレンドを経年視察し、市場分析およびアジアでの導入やグローバル戦略セミナー、コンサルティング等を行っている。