標準仕様で7種のパネルカラーのバリエーションがあるrisora。パネルを取り付ける室内機本体には、ホワイトとダークグレーの2色があります。
2018年のrisoraデビュー以来、「パネルと本体の色の組み合わせ」は決められており、自由に選ぶことはできませんでした。しかし、より自分の好みに合わせてカスタマイズしたいというご要望に応え、2020年4月より、組み合わせが自由化。
つまり7種のパネル×2色の本体で、14パターンのバリエーションから選ぶことができるようになったのです(※ダイキン製品取り扱いの代理店経由でのご発注のみに限ります)。
何色のパネルと何色の本体を組み合わせるか。小さいことのようで、お部屋の印象に与える影響は意外と大きいもの。
そこで今回、インテリアデザイナーの網村眞弓さんに、組み合わせ方でどのように印象が変わるのかについてお聞きしました。

白かダークグレーか。2色の本体でイメージは変わります。

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現在、risoraの標準色として展開しているパネルカラーは全部で7種。ラインホワイト、ファブリックホワイト、ブラックウッド、ウォルナットブラウン、ツイルゴールド、ソライロ、オリーブグリーンです。この7種のパネルに対して、組み合わせられる室内機の本体色は、ホワイトとダークグレーの2色が用意されています。

risoraのデビュー時、ファブリックホワイトとラインホワイトには本体色ホワイト、それ以外のパネルには本体色ダークグレーと、それぞれ決まっており、自由に組み合わせることはできませんでした。そのため「パネルカラーのソライロは気に入ったけれど、本体はホワイトを組み合わせたい」など、「パネルと本体を自由に選びたい」というユーザーの声も少なくありませんでした。

その声を受けて、組み合わせが自由化されたのが2020年4月のこと。
家電製品というよりもインテリアの一員として選ばれるようになってきたrisoraだからこそ、よりユーザーの理想の空間のあり方に近づくことができる一歩となりました(※1)。

※1:量販店等での販売は、引き続き従来の組み合わせのみ注文可能です。ダイキン製品取り扱いの代理店経由でのご発注に限り、パネルと本体色の組み合わせを選ぶことができます。

「ユーザーが本体とパネルの組み合わせにまで意識が及ぶようになったというのは、risoraの功績だと言えると思います。従来型の白いエアコンしか選べなかった頃は、その組み合わせにそもそも目がいかなかったはずですから」と語るのは、インテリアデザイナーの網村眞弓さん。

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▲最近、ご自宅にもrisoraを導入したという網村さん。「risoraを選ぶという行為を通して、自分と家族の好みや理想の暮らし方について見つめ直すきっかけにもなりました」

網村さんは、室内機のパネルの色・質感を自分好みに選べるエアコンとして販売している「risora Custum Style」のカラー・質感のバリエーションの選定や見直しにも、アドバイザーとして参画しています。

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「risoraを選ぶことは、単に機械を選ぶというより、自分の家に迎え入れる新しい仲間を意識する、という感覚に近いのではないでしょうか。
自分の好みに合わせて選ぶという行為を通すことで、より愛着が持てるようになるのだと思います。『どの色にしようか』『どの部屋でどんなインテリアに合わせようか』と考える時間が、楽しみをもたらしてくれます」

組み合わせでこんなに変わる! あなたの理想のイメージに近いのはどちら?

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▲risoraのラインナップの中でも人気の高いソライロ。ダークグレーの本体と組み合わせると、空間を引き締めてくれる効果も。

さて、それでは実際に、パネルと本体の組み合わせによって、どのくらい印象が違うのかを比較してみましょう。

今回比較するのは、ソライロのパネル。発売当初は「本体色はダークグレー」というのがデフォルトの組み合わせでした。risoraのソライロはブルーグレーにも近く、落ちついたトーンの色味でもあるため、ダークグレーの本体色と組み合わせても違和感がなく、インテリアとして空間に彩りを与えながらも、落ち着きを感じられる存在でした。

しかしこれを、ホワイトの本体色と組み合わせると……

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▲ソライロのパネル×ホワイトの本体色は、要望が多かった組み合わせのひとつ。より明るく、さわやかな色の性格が強調される。

ホワイトの本体との対比効果により、ソライロがより明るく、輝くような印象になります。

「ソライロは本来かわいらしく、さわやかで、明るいキャラクターをもっている色です。ホワイトと組み合わせることによって、よりそうしたキャラクターが引き立ちます。
ソライロを選ばれる方は北欧風のシンプルモダンなインテリアがお好きな方も多く、白い家具やナチュラルな木目調の家具、インテリア雑貨をお持ちの方も多いのではないでしょうか。白い壁にもなじみやすくなりますし、軽い印象になり、合わせやすくなりそうですね。
よりカジュアル感も増すので、お子様のお部屋にも合うと思います」

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▲オリーブグリーンも、本体色との組み合わせによって印象ががらりと変わるカラーのひとつ。ソライロ同様、本体色をホワイトにすると、チャーミングで明るいキャラクターが際立つ。

「色って、単色で見る機会は意外に少ないもので、結局は組み合わせなんです。対比によって同じ色でも見え方が違ってきます。明度に差をつけるか、逆に近い明るさをもっているのかによって、小さな面積でも印象が変わるのです。
リビングならこの組み合わせ、寝室ならまた別の組み合わせというように、『どの部屋に置くか』ということもポイントになると思います」

エアコンを設置する場所のまわりの壁やカーテン、照明器具、そばに置く家具など、risoraの組み合わせシミュレーションを通して“空間全体”のことを考えられるようになるのも、理想の空間作りのための大事なプロセスと言えそうです。

組み合わせでがらりと印象が変わる、おすすめカラーをご紹介

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▲上がツヤっとした光沢のあるラインホワイト、下が凹凸のある質感のファブリックホワイト。同じ白でも、部屋に設置したときの印象は異なる。

網村さんに、「ソライロ」に加え、本体色とのコーディネートが映える組み合わせについて教えていただきました。

モノトーンコーデにおすすめ! 柔らかな質感で空間になじむ【ファブリックホワイト】

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ファブリックホワイトは、その名の通り、布のような模様をもつパネル。面が平滑ではなく、ざらっとしていて、光沢のないマットな質感です。周囲に溶け込みやすく、主張が強くないので、どんな空間にも合わせやすい人気のパネルです。また、漆喰の壁など、もともとテクスチャーのある壁にもなじみます。

本体色は、空間になじむホワイトのほか、「ダークグレーを組み合わせることで新しい魅力が生まれます」と網村さん。

「白と黒(ダークグレー)という正反対の色の組み合わせで、コントラストをつけます。黒を組み合わせるとコントラストがきつくなりそうですが、ファブリックホワイトのパネルはマットで、触れるとデコボコした質感があり、柔らかさを感じさせます。
それに真っ白のベタ塗りというわけではなく、微妙な色のゆらぎがあるので、黒っぽい色と組み合わせても、そこまでコントラストがきつくなりすぎない、という良さがあるのです。
最近では白、黒、グレーの無彩色を基調にしたクールなモノトーンインテリアを好む方も多いですし、この組み合わせはぴったりではないでしょうか。
同じホワイト系でも、ツヤっとした光沢のあるラインホワイトを組み合わせると、かなりクールでモダン、かっこいいインテリアになるでしょう」

高級感あふれる深いブラウンカラーを、よりアーティステックに楽しめる【ウォルナットブラウン】

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ウォルナットブラウンは、家具材として人気が高いウォルナット材のようなテクスチャーをもち、深みのあるブラウンカラーが特徴です。高級感やアンティークな風格を漂わせることができる色でもあります。重厚感のある家具やヴィンテージの雑貨などとも相性のよい色です。

「木目調は、日本では人気の高い素材です。床や建具、家具にダークブラウンの木材を選ぶのが流行した時期もありました。今でも根強い人気です。
ウォルナットブラウンのパネルに合わせる本体色は、ダークグレーを選んでシックにまとめるのが王道の組み合わせです。組み合わせる色の対比効果により、ブラウンのパネルカラーがより黒っぽく、落ち着いた印象になります。
でも、木目の質感が好きで、そのテクスチャーを楽しみたいという方には、あえて本体をホワイトにすることをおすすめします。そうするとパネルが切り離され、際立って見えます。まるでアートのように木目の質感を楽しむことができます」

本体色との組み合わせの選択肢が増えて、risoraを選ぶ人にとっては「自分の部屋には、どの組み合わせがいちばんしっくりくるか」と、じっくりと向き合うきっかけになります。

イメージにぴったり合う組み合わせが見つかるまで、ぜひいろいろなパターンをシミュレーションしてみてください。

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網村眞弓(あみむら まゆみ)
Color Design Firm代表、インテリアデザイナー、日本IBM研究所、グレイインターナショナル・メディアプラン、スワロフスキージャパン・PR・CRマネージャー歴任。日本初の小規模多機能高齢者住宅を始め医療・高齢者の施設計画。英国、ケンブリッジ・インスティチュート修了。スイス、エコール・デュ・ボアにてインテリア様式および建築模型制作コース修学。トレンドを経年視察し、市場分析およびアジアでの導入やグローバル戦略セミナー、コンサルティング等を行っている。