住まいの材料として必ずと言ってもいいほど使われる木材。温かみを与えてくれる素材として人気が高く、近年では素材や色の選び方によって、ナチュラルもモダンも自在にイメージをつくることができます。risoraのパネルバリエーションの中にも木目調のラインナップがいくつもあり、幅広いテイストのインテリアの一部として採用されています。

今回は総合建材メーカー、DAIKEN(大建工業)のショールームにお邪魔して、床材のバリエーションの豊かさと、コーディネートのポイントを教えてもらいました。

暮らし方をイメージして、床と壁の組み合わせを決める


▲DAIKEN新宿ショールーム。エントランスには床材や壁材が展示されており、見て触って質感を体験できる

商材の施工イメージが体感できるエントランスから多くのサンプルが並ぶコーナーまで、壁や床、室内ドアなどのさまざまな建材を目にすることができるDAIKEN新宿ショールーム。商品ごとの特徴やトレンドの組み合わせなどを、実際の空間を使って提案しています。

住まいづくりを行うお客様を案内するときに大切にしているのは「理想の暮らし方をお伺いし、具体的なイメージに落とし込むこと」と語るのは、DAIKEN新宿ショールームで館長を務める浅井幸孝さん。

毎日多くの人が訪れるショールームで数々の要望に応え、提案を行ってきた背景には、住まい作りに丁寧に寄り添う姿勢がありました。

「住まいはどうあってほしいか、どう暮らしたいかというイメージは人によって違います。アクティブに過ごしたいご家族もいれば、ゆっくりくつろぎたいご家族もいるでしょう。暮らし方で、ナチュラルな空間、明るい空間、落ち着いたシックな空間などのイメージが浮かびます。そしてそれぞれのイメージは、色の組み合わせにまで落とし込むことができます」

壁や床の材料は、大まかにホワイト系からライト系、ナチュラル系、ダーク系に色分けすることができ、それぞれの組み合わせによって異なるイメージを作り出すことができるといいます。そのため、DAIKEN新宿ショールームでは壁と床の組み合わせを一覧にしたパターン表を作成しているそう。


▲DAIKENショールームに掲示されている壁と床のカラーコーディネートパターン表。36通りの組み合わせの中から、最も理想に近いイメージを選ぶことで、コーディネートの方向性が絞られる

「床もホワイト、壁もホワイトなら明るく元気なイメージの空間に。ダーク系同士ならシックな空間になります。同色系同士の組み合わせをベースにしながら、少しだけずらして空間にリズムを生んだり、ドアだけ変えて目立たせたりすることもできます。
また、例えば壁をダーク、床をホワイト系にすると、床と壁の二面のコントラストがはっきりしてモダンな印象になります」

こうしてイメージを具現化し、近い組み合わせを決めておくと、選択肢がたくさんあっても効率よく選ぶことができるのです。

床・室内ドアの人気カラーはホワイト&グレー


▲ナチュラルカラーから少しグレイッシュな色味に振った、トープグレーの色を床と壁と天井に使ったコーディネート

DAIKENの建材は、カラーバリエーションも機能も豊富。中でも人気の高い商品や、最近のトレンドについて教えてもらいました。

「あくまでもショールームを訪れるお客様のデータにはなりますが」と前置きしながらも、人気が高いのはホワイト系とグレー系の商材だと浅井さんは言います。

「ホワイト系は、とにかく明るさを求める方に好まれます。床や壁が白だと傷や汚れが目立ちやすいのではないかと心配される方もいるのですが、明るさは住まいにとって重要な要素でもあり、何年も前から根強く支持されています。朝起きてリビングに降りてきたときに窓から光が差し込み明るい空間になっていれば元気になれる、そんな方も多いのではないでしょうか」

対するグレー系は、ここ最近特に人気が高まっている色味だそう。
木目の温もり感は残しながらも、少しクールでニュートラルなイメージになることで、より幅広いインテリアスタイルに合わせることができる色です。

「ホワイト系もグレー系も、天然木では実現が難しい色です。そこでDAIKENでは合板の木材にさまざまな表面加工を施した化粧シートで仕上げ、多様な質感を実現しています。より自然の風合いを演出したものや、ざらっとした質感をあえて残したものなど、イメージに合わせて選ぶことができます」

また、最近のフローリング材は表面化粧が150~178mmといった幅広タイプが定番になっています。より豊かに木目を感じることができることから高級感を演出し、部屋を広く見せてくれる効果があるそう。


▲DAIKENの床材の中でも人気の高い「トリニティ」シリーズは178mm幅。広幅フローリングは部屋が広く見え、木目を堪能できることから人気が高い


▲表面が平滑すぎず、木目に合わせてわずかな手触り感が残るような加工を施した「トリニティ」のウォールナット柄。傷が目立ちにくい効果も

技術の発達により、色も風合いも幅も、選択肢が広がっています。

「床や壁は、暮らしに深く関わるベースとなる部位でもあります。面積も広く、インテリアに大きな影響を与えるマテリアルなので、トレンドも美しさもキープしたいところ。ぜひショールームなどに足を運んで触れながら、じっくりお選びください」

risoraの「木目調パネル」全7種で実現する、理想のインテリア

▲「ナチュラルウッド」はrisoraの標準パネルのひとつ

DAIKENの床や壁のコーディネートがお部屋のイメージを大きく左右するのと同じように、壁に取り付けるエアコンも、そのイメージを支える大事な要素のひとつです。

「壁面にある要素で言うならば、DAIKENでも収納棚などを用意しており、床や室内ドアの色柄とコーディネートできるようにご提案しています。エアコン選びもその延長上にあると考えて、合わせてコーディネートしていくと、より空間全体としてまとまりが出るのではないかと思います」と浅井さん。

risoraの標準パネルには、ミディアムカラーの「ナチュラルウッド」とダークカラーの「ウォルナットブラウン」「ブラックウッド」が揃っています。


▲上:ナチュラルウッド、左下:ウォルナットブラウン、右:ブラックウッド

ナチュラルウッドはどんなインテリアにも合わせやすく、クセのない、王道の木目柄。ホワイト系の壁紙の上に配置してアクセントにしたり、ドアなどの建具の色味と合わせて空間にリズムを作ったりと、さまざまな使い方ができます。

ウォルナットブラウンはシックで落ち着いた空間に合うのはもちろん、ヴィンテージ家具や古民家の梁・柱などとも相性抜群。

ブラックウッドはホワイトやライトグレーの壁紙とコントラストをつけてモダンな印象をつくり、インテリアの引き締め役になります。

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さらに、600種類以上のカラーが選べるrisora Custom Styleの推奨色の中には、4種類がラインナップ。

▲左:チョークドオーク(TC4359)、右:チーク(TC4227)

チョークドオークはホワイトアッシュ系の少しラフな木目柄が特徴。明るいリビングや子供部屋、ナチュラルな家具やアイアン家具などを効かせたカントリー調の空間などにもぴったりです。

チークは優しい木目のナチュラルカラー。ダイニングテーブルなどの家具にもよく使われる木材で、手持ちの家具に合わせるならこれ!という人もきっと多いはず。

▲左:ゼブラウッド(TC4244)、右:グレーウォルナット (RW4062)

ゼブラウッドは、直線的な木目が目を引く柄。ナチュラルカラーをベースとしながらもはっきりとした木目が、空間のほどよいアクセントになります。直線的なデザインの多い和室に合わせると、モダンさもアップ。

グレーウォルナットは、DAIKENショールームでも人気が高いというトープグレーに近い、少しクールなカラー。ナチュラルになりすぎず、かといって無機質でもない、ほどよい心地よさを与えてくれ、幅広いインテリアに合わせることができる色です。

圧倒的に白が多かった壁や、細い幅のフローリングが一般的だった床が、今や住まいの理想像に合わせて豊富な選択肢から選べるようになりました。

それと同じように、エアコンも“白以外の色でより理想の空間をつくる”ことが可能になっています。
中でも、よりイメージがわきやすく、挑戦しやすいrisoraの木目調パネルのラインナップを、ぜひ選択肢に加えてみてください!

<取材協力>
DAIKEN コーポレーション (大建工業)
https://www.daiken.jp/

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