滋賀県甲賀市の戸建て住宅に、家族5人で暮らすIさん一家。
元気いっぱいの3人の子どもたちが走り回れるほどの広々としたリビングや、近くに住む親戚や友人たちと集まれるウッドデッキなど、家族の理想が詰まった住まいとなっています。住まいづくりへの思いや家族の希望、インテリアの選び方について教えてもらうとともに、Iさん邸の設計を担当したルポハウス一級建築士事務所の橋本健史さんにもお話を伺いました。

使いやすい家事動線と家族の憩いの場を確保

Iさんご夫妻が今の住まいを建てたのは2018年のこと。
それまでは他県に暮らしていましたが、3人の子どもたちのためにより良い環境をと、奥様の実家がある甲賀市に住まいを移すことにしました。

設計を担当したのは、滋賀県を中心に京都などの近隣地域でも住宅設計を行っているルポハウスの橋本健史さん。

「以前も一度、家づくりを検討しましたが、その時は具体的な提案をなかなかしてもらえず、自分たちの家が思い描けませんでした。ルポハウスさんでは、どんな家にしたいのか、その家でどんな暮らしがしたいのかをヒアリングしてもらい、提案していただくことができました。多彩な施工事例を見せてもらえたことも、自分たちの家を具体的にイメージしやすかったです」(Iさん)

Iさんご夫妻の一番の希望は、広々としたリビングで、家族や親戚、友人たちが集えること。そして1階で暮らしのほとんどが完結し、家事がしやすい動線をつくること。

その希望を叶えるため、延べ床面積が140㎡を超える広々とした空間において、1階は水回りのほかはワンルームのLDKとし、2階に主寝室と子ども部屋を設けています。

家事動線のポイントのひとつが、玄関から直接アクセスできるファミリークローゼット。


▲靴をはじめ、上着などお出かけに必要なものなどを家族全員分しまっておける。写真奥がバスルームや洗面スペースなどの水回りへつながっている

「ファミリークローゼットは奥様からいただいたご要望でした。たとえばお子様のランドセルなども、帰ってきたらすぐにここに置けるようになっています。水回りとつながっているので帰宅後すぐに手洗いを済ませることもできます」(橋本さん)

ファミリークローゼットは、いわば家族専用の“裏”動線。お客様は玄関からそのままリビングへと上がってもらうことができるため、生活感を隠すことにもつながります。

キッチンは、家族が過ごすリビングを見渡せるカウンターキッチンに。キッチン背面の裏側が水回りになっており、ぐるりと回遊できる間取りで、使い勝手も抜群です。


▲写真左側はリビング、右側は水回りで、多方向からアクセスできるキッチン。窓の外はウッドデッキになっていて、バーベキューのときには食材を運びやすい。

また、バスルームや洗面スペースは陽が当たるサンルームにつながっていて、天気を気にせず洗濯物が干せるのも気に入っているところだと、奥様は言います。


▲洗面スペースと続いているサンルーム。天井からバーを設け、洗濯物が干せる。ウッドデッキにもすぐに出られる。

一方ご主人のお気に入りスペースは、リビングのほかにウッドデッキ。


▲子どもたちは庭で走り回り、大人はそれを見守りながらウッドデッキで日光浴をしたり、食事をしたり。敷地の広さを活かして、のびやかな過ごし方ができる住まいに。

リビングからもサンルームからもアクセスできるウッドデッキは庭とつながっており、外と内をつなぐ中間スペースとして活用しています。家族や友人たちとバーベキューをする機会も多く、広々としたリビングの延長のように、多くの人が集い、楽しめる空間となっています。

ポイントを効かせたインテリア選びで温かく楽しいリビングに


▲大きな窓から光が差し込む明るいリビング

Iさんご夫婦の一番のこだわりだったリビングは、約26畳の広さがあります。

「広くて開放感のあるリビングや、リビング階段などはこちらから希望したものです。ぼんやりといいなと考えていたことを設計士さんが形にしてくれました。あとは、夫婦それぞれのこれいいなと思うものを取り入れながら、子どもたちがのびのびと過ごせる空間づくりを意識しました」(Iさん)


▲シンプルな家具が多い中、ソファにおいたクッションが楽しいアクセントに

「リビング階段の柱にはダルトンの時計を付けたのですが、階段の手すりのアイアンとの相性がぴったりでした。その雰囲気に合わせて、ダイニングの凸ランプも選びました。さらに、ダイニングテーブルも空間に合わせてオーダーで造作してもらいました。アイアンの脚が気に入っています」(Iさん)

「ダイニングテーブルは幅が210cmあります。近くにお住まいの奥様のご実家やご親戚など、みんなで集まれるようにと考えられてのことでした。キッチンカウンターの天板は木目になっていて、ダイニングテーブルとトーンを合わせています」(橋本さん)

シンプルで温かみのある明るい木目と白壁をベースにした空間の中で、バランスよく使われたアイアンの黒が引き締め役となっています。

また、色や柄を効果的に使っているセンスもお手本にしたいポイント。
キッチンカウンターの下は、リビングのドアの色と合わせて濃いブルーに。キッチン背面の白いタイル貼りの壁や、板張りの天井など、カフェのようにワクワクするインテリア要素も散りばめられています。


▲キッチンカウンターの色使いや照明のセレクトなど、空間に動きをプラスするインテリア選びが上手なご夫妻

インテリアの参考にしたのはインスタグラムやピンタレストなど、画像でインテリアイメージがつかめるもの。気に入った画像を保存して、橋本さんに直接LINEを送って相談していたそう。

「夫婦の好きなものが似ていたので、あまり意見が食い違うことはありませんでした」とIさん。

リビングのインテリアで、今後アップデートしたいのはソファ。子どもたちが成長することで汚れを気にしなくてもよくなれば、空間に合わせて新しいソファを選ぶのが楽しみだと言います。

リビングのアクセントクロスに合わせたソライロのrisora

リビングの奥の壁一面は、ブルーグレーのアクセントクロスを選びました。ドアやキッチンカウンターのブルーと同じ色相ながらも明るさがあり、北欧インテリア風の柔らかな印象を作っています。

リビングの空調は、広さがあり階段が吹き抜けていることからも、このアクセントクロスの壁にエアコンを取り付けるのがベストでした。その状況にあって、ソライロのrisoraは、まさに「運命だ!」と思える出会いだったとIさんは言います。

「たまたま広告をみて、risoraの販売が始まることを知り、今まで白色一択だったエアコンの色が選択できることに衝撃を受けました。エアコンの取り付け位置がどうしてもアクセントクロスの場所になってしまうので、もう『絶対にこのエアコンにする!』と即決でした。家にお客様が来た時にも、アクセントクロスになじむrisoraは『こんな色のエアコン見たことない』とよく褒めてもらいます。お手入れも基本的にフィルター掃除だけなので、とても使いやすく、使い心地にも満足しています」(Iさん)

▲2018年の発売当初から現在まで、変わらずラインナップされているソライロは人気色のひとつ

設計と空間提案をする側としても、「エアコンの奥行きは浅いほうがやはり綺麗に見える」と橋本さん。

「エアコンは、特に最近の高機能なものは前に出っ張っていて厚みがありますよね。risoraは箱型の家電として厚みがなく、空間に馴染みやすいので綺麗だなと思います。どうしても視界に入りやすい位置に取り付けるものなので、すっきりした形の方が見栄えはよくなります。

エアコンを隠すためにルーバーを取り付けたりすることもあるのですが、厚みがあるので不自然な隠し方になってしまう場合もあるし、結露などお手入れの問題もあるので、変に隠さずにエアコンだけで空間になじむものがあるなら、そのほうが嬉しいなと思います」(橋本さん)

機能的にも問題なく、満足しているというIさん。部屋の大きさを考慮して、risoraの反対側にサブエアコンも設置したそうですが、暖かさも涼しさも1台で十分にまかなえていると言います。

今後のインテリアの楽しみについて、「まだあまり手をつけていない2階の子ども部屋を整えていくこと」とIさん夫妻は語ってくれました。


▲子ども部屋は後から仕切ることを想定して、今はひとつの大空間として使用。大きい遊具も置けて広々と使える

「2階の子ども部屋は壁を作っておらず、3部屋をつなげています。子どもたちが大きくなって、それぞれの部屋が欲しくなったら、3つに部屋を分けるつもりです。
また、庭は芝生を引いた部分と手つかずのフリースペースの部分があります。こちらも、子どもの成長に合わせて変化させていきたいです」(Iさん)

子どもたちがのびのびと過ごすことができて、人が集まりにぎやかな声が聞こえてくるIさんの住まい。住み始めてから3年を迎える今も、ライフスタイルに合わせて変えていく楽しみが詰まっています。

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ルポハウス1級建築士事務所
営業スタッフを挟まず、経験豊富な建築士が直接コミュニケーションをとることでお客様の要望を形にする設計事務所。無駄な経費をカットし、「最高のお気に入りの注文住宅」を実現するためのサポートを行っている。
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