Instagramで、2019年に建てた自宅での暮らしについて発信しているとびっこ(@tobikko_isokko)さん。ダイニングテープルの上の大きなペンダントライトに象徴されるような、シンプルでモダンながらどこかに温かみを感じるインテリアコーディネートが多くの支持を集めています。空間づくりの考え方や、ポイントとなるインテリアの選び方について、お話を伺いました。
周囲を回遊できるキッチンと、庭の景色を楽しめるダイニング
▲ 奥様の実家を参考にして設置したというキッチン。ダイニングスペースもすぐ隣に設けている。
家族5人で4LDKの戸建て住宅に暮らす、インスタグラマーのとびっこ(@tobikko_isokko)さんご一家。
「3人目の子どもが産まれて、それまで住んでいた部屋が手狭になり、新しい部屋を探し始めました。近隣地域内で家を探したところ、賃貸ではファミリー向けのものが少なく、一戸建てを建てることになりました」
とびっこさん宅でもっとも印象的なスペースは、1階のダイニングキッチンです。
ダイニングから一段下がったダウンフロアにはリビングスペースをとり、キッチン・ダイニング・リビングがひと続きになった大空間が実現しています。
ダイニング・リビングともに大きな窓があり、ウッドデッキも設置。外には林が広がり、ロールスクリーンを上げたまま窓からの景色を楽しむことも多いそう。
▲ キッチンからの眺め。視界をさえぎる建物などもなく、四季折々の自然を楽しめる。
「林は斜面になっているので他の家も建っておらず、周りからの視線も気にしなくていいんです。家のなかにいながらにして、ずっと外を感じていられるので、長い時間を過ごしても窮屈さを感じないところが気に入っています」
キッチンは、主に料理を担当しているご主人のリードにより、アイランド型を採用。参考にしたのは、奥様のご実家で使われていたキッチンでした。
「妻の実家でアイランドキッチンを使っていて、とても使いやすそうだなと憧れていました。そこで新しい家では、同じようにキッチンを中心に周りをぐるりと回遊できるような間取りにしました。キッチンの奥に設けたパントリースペースは行き止まりではなく、通り抜けられるようになっていて、どちらからでも入ることができます。冷蔵庫もパントリースペースに収めていて、ドアを閉めればダイニングやリビングからは見えません」
▲ キッチンの奥に設けているのがパントリースペース。右からも左からもアクセスでき、生活感の出やすい食品などのストックはここに収納。ドアを閉めれば見えなくなる
間取りと動線を意識して完成したキッチンは、使いやすさも、見栄えも大満足の出来となりました。
キッチンの横には、引っ越しに合わせて新調した冨士ファニチアのダイニングテーブル「koti」を設置。家族揃って食事をとりながら、大きな窓から庭の景色を楽しんでいます。
シンプルな中に温かさを感じるインテリア選び
▲ ふたつの大きなペンダントランプはこの部屋のアイコン的存在。壁掛け時計は、ミッドセンチュリーを代表するアメリカのデザイナー、ジョージ・ネルソンがデザインしたネルソンクロック。
とびっこさん宅のインテリアは、もともと夫婦ともに好きだったというシンプルモダンな北欧テイストや、ナチュラル素材を使った温かみを感じられるインテリアが中心。また、ところどころにミッドセンチュリーのアイテムや、カラフルなポスターなどを取り入れて楽しい雰囲気もつくっています。
中でも、もっとも目を惹くのはダイニングテーブル上の大きなペンダントライト。フィンランドの木製照明ブランド、セクトデザインの「オクト」で、曲線を描く大きなランプシェードが特徴。とびっこさん宅を象徴する存在で、Instagramのアイコンにも使われています。
「ダイニングは、玄関から家に入ると最初に目に入る場所なので、何かアイキャッチになるようなインテリアを置きたいと思っていました。このペンダントライトはもともと雑誌で見かけて気に入り、インテリアショップに足を運んで実物を見に行って決めました。
ただし、お店で売られている値段だと予算オーバーだったので、個人輸入する形で取り寄せたんです。海外仕様になっているソケットを日本仕様に変更する手間はありましたが、専門の業者さんを探してお願いして、価格も抑えられました」
その他にも、ダイニングチェアとして買い足した「Yチェア」、昔から好きだというIDEEのソファ、壁掛けのネルソンクロックなど、シンプルで飽きのこないテイストのインテリアと、モダンでポップなインテリアを組み合わせながら楽しんでいます。
▲ リビングスペースとなっているダウンフロアから。ソファは以前から所有しているIDEEのもの。
北欧テイストと同様に、とびっこさんのインテリアの原点となったのが、学生のころに訪れて感銘を受けたという、建築家・前川國男氏の自邸(※)。
「温かみがあり、落ち着いた和風住宅なのですが、近代的でもあるんです。洗練されているのに、無機質な感じでもない。いつかあんな家に住みたいなと思っていました。ペンダントライトに木製シェードのものを選んだりしているのは、その影響もあると思います」
▲ 前川國男邸(画像提供:江戸東京たてもの園)
※前川國男・・・日本の近代建築の発展に貢献した建築家。1942年に建てられた自邸は、吹き抜けの居間を中心に書斎や寝室を設けたシンプルな間取り。現在「江戸東京たてもの園」の一部として公開されている。
お客様に「素敵だね」と褒められるエアコン
▲ グレーの壁を背景に、部屋のなかでインテリアのアクセントになっているソライロのrisora。
北欧や和モダン、ミッドセンチュリーなど、夫婦で好きなテイストを上手に組み合わせながらつくり上げたダイニングのインテリア。
その中でひときわ存在感を放っているのが、1階のダイニングキッチンとリビングの空調を1台で担う、risoraの「ソライロ」です。
「実は、もともとエアコンについては2階にある子供たちの個室の分も含めて、複数台を他のメーカーのもので手配していたんです。しかし、少し手違いがあり、手配していたエアコンがダイニングに取り付けられないということが判明し、選び直すことに。
引っ越ししてから、新しく買ったテーブルやチェアなど家具を配置してみると、『ダイニングだけは、エアコンに関してもこだわりたい』と思うようになりました。そこで見つけたのがrisoraだったのです」
インターネットでrisoraを知り、実際に家電量販店に足を運んでrisoraを見て、ミニマムなデザインに一目惚れしたというとびっこさん夫妻。ダイニングの壁紙が薄いグレーだったことから、それに合わせて「ソライロ」を選びました。
ただし、色選びは最後まで悩んだそう。
「飽きてしまわないだろうか、無難に白を選んだほうが後悔しないのではないかと、ずいぶん悩みました。それでも最終的にソライロを選んだのは、『この色の家電を選べるタイミングは今しかないし、自宅なのだから思い切って挑戦してみよう』という考えに至ったからです。それに見た目で選んだとしても、ダイキン製だから機能面も間違いないだろうと、ブランドに対する信頼感も決め手になりました」
▲ 「ソライロ」のrisoraは、北欧家具やグレーの壁紙とも相性が抜群。観葉植物や、窓の外の景色ともよくなじむ。
“少し冒険”のつもりで導入したrisoraでしたが、実際に使い始めるとより魅力的に感じることも多くるとか。
「本当に薄くて奥行きがなく、インテリアとして溶け込んでいます。運転時にも、パネルが前後に開くのではなく上下に動くだけなのでとてもスマートです。
嬉しかったのは、我が家に遊びに来てくれた人たちがみんな、エアコンを見て『素敵だね』と言ってくれること。“エアコンを褒められる”って、それまでに経験したことがなくて新鮮な気持ちです」
ダイニングキッチンとリビングがつながったとびっこさん宅では、その広さは21畳ほどになりますが、risoraはこの大空間でも快適な部屋づくりに貢献しています。
「大きな窓があるので、夏は暑く、冬は寒くなるのかなと思っていたのですが、そんなことはなく、快適に過ごせています。risora1台だけで十分で、ほかの冷暖房機器も必要ありません」
エアコンを“デザイン”や“色”優先で選んだのは初めてのことでしたが、機能面でもとても満足していると言います。
「『できれば見せたくない』と考えていたエアコンを、あえてインテリアとして目立たせてしまうというのはおもしろいですね。これからは、エアコンパネルの着せ替えなどができるようになると、さらにインテリアとしての楽しさが広がるかもしれません」
お気に入りのインテリアに囲まれて過ごす楽しみは、まだまだ広がっていきそうです。
「risora custom style」の詳細はこちら↓