エコキュートを購入するにあたり、「どのような保証がついているの?」「保証期間はどのくらい?」といった疑問を抱いている方も多いのではないでしょうか?
エコキュートにはメーカーによる無償保証がついていますが、有償の延長保証への加入を検討するご家庭も少なくありません。そこで今回は、メーカー保証の概要や延長保証へ加入するメリットなどについて詳しく解説します。
エアコンや冷蔵庫といった家電製品と同じように、エコキュートにも、メーカーによってあらかじめ無償の保証がつけられています。この保証が「メーカー保証」と呼ばれるもので、つまりは「エコキュートを購入すれば無料で自動的についてくるもの」です。
製造元が自主的に設定するものであるため、メーカーによって期間や内容には違いがあります。さらに保証期間については、エコキュートの部品や対象によっても異なります。
対象箇所・部品 |
保証期間 |
---|---|
エコキュート本体 |
1~2年 |
ヒートポンプユニット |
3年 |
貯湯タンクユニット |
5年 |
保証期間内であっても、エコキュートの故障原因によっては保証の対象外になることがあるため注意が必要です。
保証の対象外となる代表的なケースには、以下のようなものが挙げられます。
上記を理由とする故障を除けば、エコキュートの初期トラブルはメーカー保証でカバーできそうですが、保証期間をみると、室外に設置されることの多いエコキュートの保証としては短いと感じる人も少なくないでしょう。
延長保証とは、メーカー保証の期間を有償にて延長するものです。エコキュートの購入者から申し込むことで加入でき、最大10年まで延長されます。メーカーによっては、複数の期間から選べる場合もあります。
延長保証の期間は、基本的には「メーカー保証の無償期間も含めた期間」です。例として「3年のメーカー保証期間がついているエコキュートで10年の延長保証へ加入した場合」をみてみると、保証期間はメーカー保証(3年)+延長保証(10年)の13年ではなく、「エコキュートの購入から10年」となります。
エコキュートの寿命は約10年といわれています。適切に使用していても、寿命に近づけば故障のリスクも上がるため、1~5年を目安に設定されているメーカー保証だけでは不安が残ります。エコキュートのトラブルは、設置している限りいつでも起こり得る事象です。安心して使うためには、エコキュートの寿命と同じくらいの期間をカバー可能な延長保証への加入を検討しましょう。
延長保証に加入する最大のメリットは、修理費用が抑えられる点です。エコキュートのトラブルでは、まずは確認に来てもらうために出張費が生じるケースがほとんどです。確認の結果修理が必要となると、部品代や技術料などと合わせて数万円の出費が予想されます。損傷箇所によっては、より高額になることもあるでしょう。
一方、延長保証への加入費用の相場は、最長の10年保証の場合で約3万円です。加入時にコストがかかったとしても、仮にエコキュートが故障してその修理代金が3万円を超えてしまった場合には元が取れる計算になります。故障が一度で済むとも限らないことを考慮すれば、万が一に備えて加入しておくメリットは大きいでしょう。
ダイキン製エコキュートのエラーコードごとの修理金額の目安は以下のページにてご確認いただけます。
ダイキン製エコキュートの修理目安金額延長保証は、申し込める期間が決まっています。「メーカー保証終了のタイミングで申し込むもの」と思っている人も多いかもしれませんが、実は、メーカーによって異なるものの、エコキュートの購入日から2~6カ月と短い期間で設定されているため注意が必要です。
エコキュート購入の検討時から、延長保証への加入も考えておくとよいでしょう。
ここでは、実際にエコキュートの保証期間にトラブルが起こった場合の対応方法を紹介します。以下に、エコキュートの代表的なトラブルとそれぞれに考えられる原因、対処方法をまとめました。
トラブルの内容 |
考えられる原因 |
対応方法 |
---|---|---|
冷たい水しか出ない/お湯の温度が不安定 |
|
専門家による診断・修理が必要 |
お湯はり時にお湯が止まらない |
循環アダプターの水位センサーに汚れやごみが詰まっている |
|
お湯の変色 |
配管のさびや、水中の金属イオンによる化学反応 |
専門家による配管の清掃やメンテナンスが必要 |
水漏れ |
貯湯タンクやヒートポンプからの結露や排水 |
|
異音 |
ファンモーターや加圧ポンプなどの機械部品の故障 |
専門家による診断・修理が必要 |
エラーコードが出る |
取扱説明書に掲載されているエラーコード一覧で原因と対処法を確認 |
解決できない場合は、専門家に相談 |
トラブルが発生した際は、基本的にはメーカーや販売店へ判断や修理を依頼するとよいでしょう。保証対象内であれば、無償で修理や部品交換を行ってもらえます。
保証期間を過ぎている場合でも、「どこに連絡し、どのように対応すればよいか」といったアドバイスが得られる可能性があるため、一度連絡してみるのがおすすめです。
最後に、延長保証への加入を検討する際に押さえておきたいポイントを紹介します。
保証期間内だからといって、エコキュートのメンテナンスをしなくてよいわけではありません。そもそも、不適切な維持・管理に起因する故障は保証の対象外とされる場合もあります。
さらに、保証内容によっては修理の回数や費用に上限が設けられているケースもあるため、不具合が起きないに越したことはありません。
エコキュートは、基本的に水道水を使う設備です。水道水に含まれるさまざまな不純物がタンク内や配管、フィルターなどに付着・沈殿して不具合を引き起こす可能性があるため、定期的なメンテナンスや清掃の実施は不可欠です。
延長保証への加入を検討する際には、以下の項目を確認しておきましょう。
メーカー保証の期間は?
延長保証の期間は?
延長保証の費用は?
上限修理回数や保証限度額は?
申し込み期限は?
申し込み方法は?(郵送・インターネット・販売店経由)
エコキュートを購入した際には無償のメーカー保証がついてきますが、その期間はエコキュートの実試用期間と比較して短いのが実情です。寿命が10年程度といわれるエコキュートの保証としては、心もとないと感じる人も多いかもしれません。そこで、各メーカーでは有償の延長保証を用意しています。加入に費用はかかりますが、万が一の備えと安心のためと考えれば検討してみてもいいでしょう。
ダイキンの無償のメーカー保証は、エコキュート本体が1年、ヒートポンプユニット(冷媒回路と熱交換機)が3年、貯湯タンクユニットが5年です。「ダイキン延長保証サービス(有償)」にお申し込みいただければ、上記保証期間を一律10年に延長できます。
10年間にわたって修理時の部品代・技術料、出張費が原則無料になるだけでなく、修理依頼やご相談は、インターネット・電話・FAXから24時間365日可能です。「長く、安心してエコキュートを使いたい」という方は、ぜひ加入をご検討ください。
ダイキンの家庭用製品向け延長保証サービスの詳細はこちら。ダイキンの購入相談窓口(ダイキン カスタマーセンター)では、エコキュートの導入・買い替えに関するご相談を無料で承っております。ぜひお気軽にご相談ください。
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