世界的にエネルギー価格の高騰が続いている今、電気代を抑えられるうえに省エネも実現可能なエコキュートに興味を持ち始めた人も多いかもしれません。今回は、エコキュートの選定ポイントから工事の流れ、信頼できる施工業者の選び方まで詳しく解説します。ぜひ導入を検討する際の参考にしてください。
およそ10年の寿命といわれるエコキュート。長期間使用する機器ですので、しっかりと選びたいところです。ここでは、エコキュートの概要と5つの選定ポイントについて解説します。
「ヒートポンプユニット」と「貯湯タンクユニット」の2つで構成されているエコキュートは、空気中の熱を利用してお湯を沸かす「ヒートポンプ技術」を採用しています。ヒートポンプ方式では、次のような方法でお湯を沸かしていきます。
貯湯タンクユニットは、作ったお湯を溜めておくためのタンクです。タンク内の上部にお湯が、下部には水が溜められる仕組みになっています。ダイキン製品では、1日に必要なお湯の量の50%以上を夜間に沸き上げます。さらに、貯湯タンクにお湯が貯まっていれば、災害などによる断水時にもお湯を使用可能です。地球環境とお財布にやさしいだけでなく、万が一の備えにもなる、頼れる存在です。
エコキュート選定時のチェックポイントには、主に以下の5つです。
お湯の使用履歴を確認できたり、自動で湧き上げ湯量を適量に調整したりする機能がついていれば、より高い省エネ効果が期待できます。
適切なタンク容量を選ばなければ、湯切れを起こしかねません。タンク容量は、基本的には家族人数から選定します。目安は、3~5人で370L、4~7人で460Lです。ただし、実際の使用量や今後の家族人数の増減予定なども考慮して検討する必要があります。
エコキュートの形状や大きさによっては、希望のスペースに設置できない可能性もあります。設置場所に収まるエコキュートを選択しましょう。
ダイキン製エコキュートの場合、機能性によって大きく3タイプに分類されます。
お湯はりから保温、自動たし湯まで全自動の「フルオートタイプ」
ふろ自動ボタンで湯量・湯温の設定が可能な「オートタイプ」
蛇口から給湯する「給湯専用らくタイプ」
さらに近年は、除菌効果をより高めたものや、ウルトラファインバブル入浴が可能なもの、スマートフォンアプリからお湯が沸かせるものなども登場しています。家族の要望や使い方に合わせて、適切なタイプを選択しましょう。
豪雪地など気温の低い地域では凍結などへの対策、海が近い地域では塩害への対策を考える必要があります。そのため、通常のエコキュートに加え、寒冷地向けタイプ、海浜地域向けタイプなど様々なタイプのものがあります。
ここからは、エコキュートの選定後に行うべき設置前の確認事項や、設置工事の一般的な流れを紹介します。
エコキュート設置前に確認すべき事項は、主に以下の3点です。
「貯湯ユニット」と「ヒートポンプユニット」の2つを“余裕を持って”設置できなければ、メンテナンスが困難になってしまったり、保証の適用外になってしまったりするおそれがあります。また、搬出入経路が確保できるかも確認しましょう。
もともと縦横80cm、厚さ10cm以上のコンクリートスペースがある場合には、工事は不要です。基礎工事には、鉄筋を組みコンクリートを流し入れ土台を作る「現場打ち」と、すでに完成している専用のコンクリートブロックを組み合わせる「エコベース」の2通りがあります。現場打ちの場合には完成までに2~5日ほどを要するため、注意が必要です。
エコキュートがお湯の焚き上げを行う時間に合わせて、電気契約プランを見直しましょう。エコキュートの夜間焚き上げに対応した深夜電力プランを提供している電力会社もあります。
設置工事当日の流れは以下の通りです。
新しいエコキュートを設置するため、既存の古い給湯機器を撤去。水抜きを行ってから搬出します。
貯湯タンクとヒートポンプユニットを搬入し、あらかじめ設置した土台にエコキュートを固定します。
給湯器の既存の配管が利用できない、もしくは給湯器の設置場所を変更する場合には新設します。そのまま配管を再利用できることもあります。
各ユニットの電源線・アース線やリモコン用信号線など、複数の配線が必要です。既存の電気配線を再利用できる場合もあります。
台所のリモコンと浴室のリモコンを交換します。取り付け後はコーキングで防水します。
エコキュートが問題なく動作するかどうか試運転を行います。試運転終了後は、主な操作方法について、工事担当者から説明します。
配管や設置場所の状況、施工業者の事情にもよりますが、エコキュートは6~10時間の半日程度で設置が完了することがほとんどです。ただし、工事工程のなかでも配管工事にかかる時間帯(約3~5時間)には断水してしまうため、バケツ何杯分かの水を用意しておくとよいでしょう。
エコキュートの施工は、販売メーカーや設置専門店、リフォーム会社などさまざまなところが受け付けていますが、対応は千差万別です。そのため施工業者選びも重要です。
エコキュートの設置には、「第二種電気工事士」や「給水装置工事主任技術者」などの資格が必要なためです。資格を持たない業者が設置した場合には、法律に違反してしまいます。設置には専門的な知識も求められるため、できる限り経験豊富で技術力の高い業者に依頼できると安心です。
施工業者選びでは、以下3点のチェックをおすすめします。
施工が下請け、孫請けに出されている場合、元請け業者が工事者の身元を把握していないケースも少なくありません。実際に施工する人が有資格者かつしっかりとした技術を有する人物かどうかは、必ず確認したいポイントです。さらに費用や実績が明示・公開されていれば、安心して依頼できるでしょう。
ダイキンでは、知識と経験が豊富な有資格者が施工にあたります。ウェブサイトにて費用目安やお客様の体験談も公開しておりますので、ぜひご覧ください。
エコキュート設置工事の契約時には、つぎの3点について確認しましょう。
エコキュートの交換や新設設置工事までに時間の余裕がある場合は、複数社で相見積もりをとって比較検討してみましょう。
見積金額にどこまでの工事範囲が含まれているかを確認しましょう。追加工事が発生する可能性があるのか、追加工事の場合はどの程度費用がかかるのかを確認しておきましょう。
保証の内容や範囲だけではなく、保証期間も併せて確認しておきましょう。
最後に、エコキュートのメンテナンス・アフターサービスの重要性について理解しておきましょう。
メンテナンスを怠った場合、以下のようなトラブルが生じるおそれがあります。
エコキュートを長く、安全に使うためには、2~3カ月に一度の簡単なお手入れ(逃し弁と漏電ブレーカーの動作確認、タンク内の貯湯水の排水など)が推奨されます。
ダイキンの保証期間は、お買い上げ日から本体は1年、冷媒系統は3年、タンクは5年です。
【故障時には】
【長期的なメンテナンスプランも!】
⇒「ダイキン延長保証サービス」(有償)をご利用いただけば、10年間は修理費が無料になります。
エコキュートの導入には、光熱費の削減や災害への備えなど、さまざまなメリットがあります。信頼のおける業者に施工を依頼し、省エネで経済的な暮らしを実現しましょう。
ダイキンでは、高機能・高性能エコキュートを多数取り揃えています。どのタイプが自分の家に合っているか悩む方や工事を依頼する会社が見つからない方は、購入相談窓口(ダイキン カスタマーセンター)までご相談ください。 専門のスタッフが、お客様のご要望をもとに機器選定のアドバイスと、最適な販売施工店をご紹介させていただきます。
この機会に、豊富なラインナップのなかからご自身にぴったりのものを探してみませんか。
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