ルームエアコン
壁掛形ルームエアコンの取り付け工事を依頼する際は「どのくらい費用がかかるの?」「追加費用がかかるケースは?」「どんな会社に依頼するべき?」といった費用や工事業者について悩まれる方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、エアコン取り付け工事の種類や販売施工店選びのポイントについてご紹介します。
目次
「標準工事」と呼ばれる基本的な工事の範囲内に収まるかどうかは、室内機や室外機を取り付ける場所の状況がポイントになります。
標準工事で対応できるか、エアコン設置場所の状況を事前に確認しておきましょう。
エアコンを新設または交換する際の一般的な標準取り付け工事の条件は以下の通りです。
工事内容 | 詳細 |
---|---|
配管の穴あけ | 既に配管穴がある、または壁材が木材・モルタルなど穴あけしやすい素材である(穴あけは一か所まで) |
室外機設置 | 室内機と同じ階に設置し、地面置きやベランダ置きが可能 |
配管施工 | 配管長は4m以内(テープ巻き仕上げ) |
電気工事 | 機種に合ったエアコン専用コンセントが近くにある |
今回ご紹介する内容は設置状況の目安です。
販売施工店によって、設置状況による標準工事の判断は異なります。
◯ 壁の素材が木材やモルタル
壁面材質が木材・石膏ボード・ALC・モルタルであれば、室内機を新規で壁に取り付ける場合や、室内機と室外機を接続する配管穴を壁に新設する場合でも、一般的には標準工事の範囲内で対応可能です。
◯ 室外機は室内機と同じ階に設置
室外機を室内機と同じ階の地面やベランダ床面に設置する場合は標準工事内です。( 1台ずつ設置する場合)
◯ 配管ホースが4m以内
配管ホースの長さが4m以内であれば、標準工事の範囲内です。
冷媒管と電気配線、室内機で発生した水を外に排出するドレンホースをテープで巻いて仕上げます。
販売施工店によって、標準工事の配管ホースの長さは異なります。
詳しくは購入相談窓口(ダイキンカスタマーセンター)にご相談ください。
◯ 専用コンセントがエアコンの近くにある
同じ商品でも、容量(kW)によってコンセントプラグの形状は変わります。
室内機を取り付ける近くに、機種にあった専用コンセントがあれば、標準工事の範囲内です。
配管が長くなったり、特殊な器具や道具を使う場合など、工事内容によっては「追加工事」が必要になります。
✕ 室外機が地面置き・ベランダ置きではない
直接地面に置くスペースやベランダなどがない場合など、以下の4ケースのような特殊な場所に設置する場合は、工事に追加料金が発生します。
①二段置き
専用架台を設置する事で、ほかのエアコン室外機の上に新たに室外機を設置する設置方法。
ほとんど1台分のスペースで、2台の室外機を設置出来るというメリットがあります。
②屋根置き
家の屋根の上に設置する必要がある場合、屋根の傾斜と合わせるように架台を屋根に設置し、そこに室外機を固定する方法です。
ベランダがない場合などに使用される方法です。
③天吊り
ベランダの天井に専用の架台を吊り下げ、室外機を設置します。
ベランダにスペースが無い場合でも通気性を確保できる、マンションなどに多い設置方法です。
④壁掛け
建物の壁面に架台を使用する事で設置する方法です。
高さの問題や壁面の強度の問題で設置不可となる場合もあります。
設置場所の状況に応じた最適な設置方法をご提案いたします。
詳しくは購入相談窓口(ダイキンカスタマーセンター)にご相談ください。
✕ 長さが4m以上の配管工事
1階の室外機と2階3階の室内機をつなぐ場合などは、配管の長さが4mを越える可能性があります。
そのような場合、配管延長やドレンホース延長の料金が1mごとにそれぞれ発生します。
✕ 配管が隠ぺい配管
壁の中に配管を通すことで配管の露出を少なくして、外観を美しく保つ施工方法です。
場合によっては隠蔽配管不可となるケースもあります。
✕ 長い脚立などを使う高所作業
室内機が3階で室外機が1階に設置するというように設置階が異なる場合や、ベランダのない「壁掛け」や「天吊り」など、梯子を使用するような高所作業が必要な場合は機器の脱着のための足場確保など、別途料金がかかる場合があります。
✕ コンセント増設・変更/電圧切替の電気工事
エアコンの設置場所にエアコン専用コンセントがない場合は、新たに専用回路を増設する必要があります。
また、エアコンのコンセントの形状と取り付ける機種のプラグが合っていない場合もコンセント交換の電気工事が必要です。
商品やメーカーによっても電圧の違う100V機種と200V機種があり、電圧の切り替えが必要な場合は電圧変換やブレーカー交換で別途費用が発生します。
専用電源新設時にブレーカー増設が出来ない場合など、電力会社申請が必要となる場合がございます。
詳しくは購入相談窓口(ダイキンカスタマーセンター)にご相談ください。
✕ 壁の素材がコンクリートやタイル
壁材がコンクリート、タイル、レンガなどの場合、配管用の穴を壁にあけるために追加料金がかかります。
家の構造は木造や軽量鉄骨造でも、壁面にタイルなどの特殊な材質を使用しているケースは、同様に穴あけに追加料金が必要となります。
✕ 石綿を含む可能性がある場合
2023年10月1日より石綿に関する法律が改正・施行されました。
2006年9月1日より以前に着工された建物について、穴あけや穴拡張を行う際には、石綿が含有されていないかの事前確認が必要です。
そのため、該当する建物である場合は、事前調査費や石綿対策費などの追加料金が必要となる可能性があります。
エアコン交換の場合は廃棄費用もかかる
取り外し工事が必要となるエアコン交換の場合は、取付費用とは別にリサイクル料金が発生します。
価格はメーカーや機種によっても異なり、業者によっては収集運搬費がかかることもあるため、詳しくは購入相談窓口(ダイキンカスタマーセンター)にご相談ください。
上記の追加工事以外にも、より快適にエアコンをお使いいただくための「オプション工事」があります。
エアコンを使用していないときも「ポコポコ」という音が聞こえてきたことはありませんか︖
その原因はドレンホースの中に外気が入り込んでいる可能性が考えられます。
その場合、「逆止弁」を取り付けて対策することで、空気の逆流を防ぎ音を軽減する事ができます。
小さな虫が外から部屋に侵入してくる場合は、「防虫ドレンキャップ」をドレンホースの先に取り付けることで、害虫の侵入を防ぎます。
標準工事では、ドレンホースや冷媒配管、電気配線など配管類を配管テープでまとめます。
せっかく新品を取り付けるのだから、このテープ仕上げよりも外観を美しく仕上げたいという場合は、樹脂製の「化粧カバー」を取り付けてスッキリと見せることが可能です。
直線部分は2mの商品が一般的で、カバーが曲がる部分には別部材が必要となり、使用部品数分の費用が発生します。
ダイキンエアコンの中でも、加湿・換気機能搭載で節電機能も充実のプレミアムモデル「うるさらX」と、インテリアと調和しやすく薄型が特長のスタイリッシュモデル「risora」の費用相場をご紹介します。
「エアコンを取り付けたいけれど、どんな業者に頼めばいいの︖」と迷ったときは、価格が安いだけでなく次のようなポイントも確認してみましょう。
コンセントの増設などの電気工事が発生する場合には電気工事士の資格が必要となります。
その為、空調の工事実績が豊富な業者には電気工事士の資格を持った業者も多く、信頼できると言えます。
また、冷媒ガス配管を接続する際、真空ポンプを使用して「真空引き」という作業をきちんとおこなうかどうかもポイント。
配管内に湿気や不純物が入り込まないよう、空気を抜く作業の事ですが、これを怠るとエアコンが本来の性能を発揮できなかったり、故障につながる可能性が高くなります。
費用削減のために「エアコン本体だけ購入して、DIYで自分のエアコンを取り付けたい」という方もいらっしゃるかと思いますが、簡単に考えずにエアコンの設置工事は、専門知識や専門の工具、特殊な機材をもった、信頼できる工事業者にお願いするようにしましょう。
現地調査やお見積もりが無料であり、困った時にすぐに駆け付けてもらえる距離にある「地元密着型」の店舗であることや、スピード対応など対応力があるかどうかも業者選びの際の重要なポイントです。
工事後のメンテナンスや保証など、アフターサポートが充実した業者であるかどうかで、工事中や工事後の安心感が変わってきます。
エアコン取付をご検討中の方の中には、特殊な取り付け工事や施工業者選びで悩まれている方もいらっしゃるかと思います。
そんな方は、購入相談窓口(ダイキンカスタマーセンター)へ是非ご相談ください。
豊富な知識を持つ専門スタッフが、取り付け工事に関するお悩みに回答します。
また、施工業者をお探しの方には、ダイキン認定の確かな技術と知識を持ったお近くの販売施工店をご紹介します。
是非お気軽にお問い合わせください。
エアコン・住宅設備の選び方、ご購入から設置の流れなど、
ダイキンの専門スタッフまでお気軽にご相談ください。