災害の影響を受けた経験から、「消費エネルギーの抑制」「72時間自立できる庁舎」を考慮し、省エネ設備と太陽光・蓄電池を導入しました。Nearly ZEBを達成し環境配慮の取組を発信することで、職員1人1人の省エネ意識が高めています。
所在地 | 福島県双葉郡 双葉町 |
延べ面積 | 3,145㎡ |
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階数 | 地上2階 | 用途 | 事務所 |
構造 | 軽量鉄骨造 | 竣工年月 | 2022年6月 |
部屋構成 | 1Fエントランス・執務室・会議室・倉庫等 2F町長室・執務室・会議室・議場 |
エネルギー消費の抑制については全庁的に取り組むべき課題。
Nearly ZEBを取得できたことは、被災した地から発信するメッセージとしても有効であると感じています。
双葉町役場 総務課管財係長 森山和久様
当初はZEB Readyの取得を検討しておりましたが、震災の教訓を生かし、災害時に自立できるようBCP対応として太陽光発電導入の意見が役場内より上がりました。
太陽光発電+蓄電池+非常用発電を取り入れて災害時に72時間を自立できる庁舎を考慮したところ、創エネを加味してNearly ZEBが可能であることを知り、目指すことになりました。
Nearly ZEBによる省エネ化はCO2削減など環境問題にも配慮でき、エネルギーの消費を抑えることでランニングコストの低減にもつながるため、採用するだけの価値があると考えました。
関・空間設計さんを通じてダイキンさんにご相談いただいたところ、説明会を開催していただくなど、庁舎のZEB化にあたって丁寧な対応をしていただきました。
ZEB化を実現するために具体的に何をすればいいのか、どのような工夫ができるのかという専門的な観点からのご提案があり安心できました。
まずは徹底的な省エネを図るため、エネルギー消費量の多くを占める空調・換気・照明の省エネ化を意識しました。
空調ではEHP VRV Hシリーズ(寒冷地仕様)を採用。各部屋には全熱交換器(CO2センサー付き)を導入し、負荷の低減、実省エネを実現しました。さらに使用頻度や使用方法が異なる部屋に関しては部屋ごとに系統分け(個別パッケージ化)をするなど、実省エネにも繋がるシステムも積極的に導入。換気機器には温度制御、照明には在室検知制御を導入しました。
また太陽光発電による創エネで、庁舎全体のさらなるエネルギー消費量削減にも取り組んでいきます。
双葉町太陽光発電システムのモニターとBELSの認定証を住民や職員の目の届く場所に掲出したことで、住民からZEBについて質問される機会が増えました。その結果、職員1人1人がエネルギー消費に関心を持つようになり、休憩時間にも積極的に節電に取り組むようになりました。
震災の影響を受けた地ということもあり、エネルギー消費の抑制については全庁的に取り組むべき課題と認識しており、Nearly ZEBを取得できたことは、被災した地から発信するメッセージとしても有効であると感じています。
ZEB化する目的を明確にしておくことは必要であると感じます。
双葉町では、被災地としてのメッセージ性や庁舎維持のためのランニングコスト低減の観点から、ZEB化を検討しました。
目的を明確にしておくことで、継続した省エネの推進等、職員1人1人の目的意識の改善にもつながります。
双葉町役場 総務課管財係長
森山和久様
24時間365日
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購入だけではなく、設計や仕様についてもご相談ください。
※お近くの弊社グループ会社が対応する場合もございます。
当初はZEB Readyの取得を検討しておりましたが、庁舎の性質上、災害時の拠点となる建物であることから、太陽光発電や蓄電池の設置を進めたことでNearlyZEBの取得に至りました。
原子力災害からの復興を目指す双葉町では、今後も環境面へ配慮した取組みを進めていきます。