児童数の推移や新たな保育サービスの要望に対応するため、更新期を迎えた同学区内の3保育所を1つに統合し、こども園を整備した。幼保一体型の施設となり、延長保育や乳児保育といったサービスが拡充されている。
子どもたちが自然エネルギーに触れて年中快適に過ごし、
そしてのびのびと遊んでいる姿が一番の成果
こども課主事 荒田様
屋外と屋内をつなぐ様々なしかけなど、幼児期を過ごす子供たちが
ワクワクする空間を創造しつつ、快適で心地よい環境をZEB化で実現。
株式会社シバタ建築設計事務所
専務取締役 柴田 昭浩 様
平成27年度からの統合こども園整備計画に際し、平成29年度に基本設計業者からZEB化の提案がありました。ZEB化については、統合こども園の基本構想である「人に優しい施設」、「環境に優しい施設」の目的に合致した補助であり、庁内で検討し始めました。
しかし、基本設計の前段階ではZEB化を想定しておらず、「ZEB化に伴う建設コストが増加する事」「ZEB化への認識がほぼ無く理解されにくい事」という課題がありました。
ですが、「光熱費などのランニングコストの削減」や「非常時の避難所開所時のエネルギー供給」「子どもたちが日常的に自然エネルギーと触れ合うことによる『エコ教育』の実現」といった効果が期待出来た為、本格的にZEB化を目指して推進し始める事となりました。
こども課主事
荒田様
ダイキンに依頼した理由は、設計業者が、ZEB化に欠かせないBEMSシステムに関して導入実績の調査や各メーカーへの問い合わせを行った結果、ダイキンより前向きな返答をいただいたためです。
BEMSシステムの導入や管理に関して確かな実績があるため、その点に期待しておりました。
それ以外にも給湯設備、換気設備、空調設備など多様な設備技術に長けていらっしゃるので、安心してお任せできました。
こども課主事 荒田様
高効率機器の導入を検討する前に、建築の形態・デザインによって自然環境からの影響を制御する、パッシブデザインを検討。
空調負荷の抑制、通風による快適性能の向上ができるだけ可能になるように計画しました。
また、自然エネルギーをできるだけ活用できるようにも検討。北陸という地域性において有効なシステムを模索し、太陽光発電+蓄電池の他に、地中熱利用換気システムの採用に至りました。
結果として、BELS認定(星5つ)を受け、ZEBランクはZEB Readyを達成しました。子どもたちが自然エネルギーに触れて年中快適に過ごし、そしてのびのびと遊んでいる姿が一番の成果かと思います。
ZEBの考え方を関係者含め利用者や近隣地区の方に広め、エコ教育の一環にすることはできたと思います。また、何にどのくらいのエネルギーを使っているかを明らかにできたので、施設の利用の仕方を関係者で学習し、より良い運営方法の模索に役立っています。
20年、30年と長い目で見たときに、ZEB化の導入有無でランニングコストは大きく異なってくると思います。省コストや省エネに取り組む際には、ZEB化の一考の価値があります。
開園後も、ダイキンはもちろん、設計業者様や建築業者様など様々な方々のサポートのおかげで当園を運営できております。
株式会社シバタ建築設計事務所
専務取締役 柴田 昭浩 様
24時間365日
24時間365日
購入だけではなく、設計や仕様についてもご相談ください。
※お近くの弊社グループ会社が対応する場合もございます。
今回ダイキン工業さんの技術により、「ZEBこども園」を建築する事ができました。先生方からは快適に過ごせていると伺っており、とてもうれしく、達成感を感じております。
BEMSにより見える化されたエネルギーの使い方を、先生方と共に研究していく事により、当初期待されていた効果の1つ「エコ教育の実現」にもつながっていると感じています。
今後も研究を重ね、設計活動に活かしていくと共に、ZEB建築を広めていく事にも注力していきたいと思っております。