家電+ライフスタイルプロデューサーとして、テレビの出演や雑誌・Webでの記事の寄稿などで活躍中の神原サリーさん。ご自宅の寝室で愛用しているというrisora「ソライロ」について、その溺愛ぶりを語っていただいた前編に続き、使い心地や機能性についてプロの目線からレビューしていただきました。そして、数々の家電製品を見守ってきた神原さんが期待する、“エアコンの未来”についても語ってくれました。

寝室で本領を発揮する、risoraの使い心地

 

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▲「risoraのおかげで、ようやく夫婦ともに快適だと思える睡眠時間が得られるようになりました」

神原さんが寝室兼書斎にrisoraを設置してから、2020年で3度目の夏を迎えます。

実はrisoraの設置前は、夏の睡眠時のエアコン使用に関して不満をもっていることがあったといいます。

「夏の夜といえば、私と、暑がりの夫との“リモコン争奪戦”が日常でした。私にはちょうどよくても夫には暑いらしく、温度を下げたがるのです。しかしエアコンの設定温度を下げると、エアコンから急に強い風が出てきて体に直接当たることもあり、不快に感じていました。風を和らげるために、室内機の吹出口の前にストールを吊るしていたこともあったくらいです」

ご夫婦のどちらもが快適に睡眠をとれる環境をつくることは、神原さんの長年の希望でした。

risoraを使い始めて最初に試したのは、風向や風量を調整して、体に風を直接当てないように気流が制御できる「おやすみ運転モード」。冷房(暖房)運転時に、リモコンの「おやすみ」ボタンを押して設定できます。

しかし神原さんにはちょうどよくても、一緒に寝ているご主人にはやはり暑いようだったといいます。

そこで試行錯誤の末、たどり着いたのが「快適自動モード/+2.0℃/風量しずか」の設定でした。

「ベースは、エアコンにおまかせの『快適自動』ですが、+2.0℃にすることで冷やしすぎないようになります。風量は『しずか』にしておくと、体に直接風が当たることもなく、音も気になりません。
そして、何よりもrisoraの一番好きなところなのですが、風量を『しずか』にしておいても、室温が安定してくるとたまに不規則にフラップが動き、ふわりと、優しい風の動きを感じることがあるのです。『ゆらぎ気流』という機能だそうですが、これは実際に使ってみるまで気がつきませんでした。
この風が、まるで自然の中にいるような心地よさで、夫いわく『この、不規則な風の流れが心地いいから、温度を下げたくならない』そうです」

ついに“リモコン争奪戦”からも解放され、快適な睡眠が得られるようになったといいます。

「私は『睡眠改善インストラクター』という資格も持っていて、睡眠の質を重視しています。“睡眠負債”という言葉もあるくらい、現代人は睡眠について困っている人が多いのです。
とくに夏の夜は、暑さで何度も起きてしまったり、逆に冷えすぎて寒かったりすることなく朝までぐっすりと眠れるかどうかが、毎日頑張るための活力になります。risoraは、そのための大きな手助けをしてくれる家電だと思います。
デザイン性の高いエアコンなので、リビングやダイニングに設置するイメージが強いかもしれませんが、私は、ぜひ寝室にこそrisoraをおすすめしたいです」

家電のプロから見た、risoraらしさとは

 

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▲ネイルも大好きなブルーグレーで。「いつか、同じようにrisoraの『ソライロ』を使っている人たちと、好きなポイントを語り合ってみたいです」

デザインにおいても機能においても、risoraを気に入っているという神原さん。

数々の家電製品をレビューしてきた神原さんから見て、risoraが他のエアコンと違うポイントはどこにあるのでしょうか?

「ここ十数年ほどは、どのメーカーさんも最重視してきたのは『省エネ性』だったように思います。結果として、エアコンの形はどんどん前にせり出し、横幅も長くなり、大型化してきました。さまざまなスマートな機能も搭載されるようになりました。
そんな中で、2018年に登場したrisoraは、『省エネ』や『スマートな機能』第一主義だったエアコン業界において、より消費者の使い心地や気持ちに寄り添うという、“次の段階”に足を踏み入れたのではないかと感じました。
何よりも豊富なカラーバリエーションと、シンプルで薄く、コンパクトなデザイン性。そして薄型ボディにも関わらず必要十分な機能を備えていることで、他にはない新しい価値を生み出したと思っています。
現在は、省エネやスマート機能に次ぐ、“新しい快適性”とは何か、を各社考えるフェーズに入ってきているのではないでしょうか」

機能面でいえば、risoraには唯一搭載されていないものが「フィルター自動お掃除機能」。

各社のフラッグシップモデルには必ずといっていいほど搭載されているこの機能がなくても、神原さんは不便を感じることはないといいます。

「現在、2週間に一度はフィルターを外して掃除機でホコリを吸うお手入れをしています。risoraの機能にも満足しているし、使っていないときでも目にするだけで“うふふ”と心躍るほど気に入っているので、『長く、大切に使いたい』と思うようになるのは自然なことです。
“愛着を持つ”って、とても大事なことですよね。愛着のあるものに関しては、お手入れが面倒ではなくなります。エアコンに限らずですが、メンテナンスが不要で、放ったらかしにしておけることが必ずしも暮らしを豊かにするわけではないと思っています」

これからのエアコンに期待するのは、人に寄り添う未来

 

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▲「エアコン機能を100%使えているという人はとても少ないと思います。risoraのリモコンも、カバーをスライドするとたくさんのボタンが現れるので、ユーザーさんには、ぜひいろいろ触って試してみてほしいです」

risoraと暮らして3年目となる神原さん。risoraユーザーとして今後に期待することについても伺いました。

「2年ほど前にイベントでrisoraの『アロマアタッチメント』をいただきまして、いまだにそれを取り付けて使っているんです。専用のアタッチメントをフリップ部分に取り付けて、エアコンの風に香りをのせて室内に香りを運ぶという試みでした。
最近はシトラス系のさわやかな香りを使うことが多いのですが、いい気分転換になります。空気において、香りの要素はとても大きいですね。これは温度や湿度に加えて、快適な空気づくりのための新しい要素になっていくのではないかと感じています。
また、今後は『あなたの好みに合わせます』という、AIによる学習機能が搭載されるようになるのでは、とも考えています。
エアコン以外の家電、たとえばオーブンレンジなどでは、すでにそういう機能が搭載されていて、音声で操作を行ったり、メニューを相談できたり、使う人にもう一歩寄り添ったフェーズに入ってきました。
エアコンは使用頻度も高く、使っていくうちに、個々のユーザーの好みや傾向が見えてくるように思います。ゆくゆくは、音声で『少しムシムシする』『風をもっとやわらくしたい』など、感覚的なことを言えば、それに対応してくれる時代が来るのではないでしょうか」

エアコンが、空気を調節する機械ではなく、より暮らしに寄り添う、使う人のパートナーになる。そんな未来は案外遠くないのかもしれません。

「ただ、そうなる前のステップとして、リモコンの使いやすさの改良も期待しています。これまでにいろんなメーカーさんにもお伝えしてきたのですが、たくさんの機能が搭載されていたとしても、『じゃあそれを、このリモコンでどうやって設定するのですか?』と聞くと、担当者ですら即答できない場合もあるのです。いかに優れた機能であっても、使ってもらえなければ、宝の持ち腐れになります。
先日、ゲームの開発者の方とお話しする機会があったのですが、彼らはプレイヤーを極力離脱させないために、スムーズでわかりやすい操作や、楽しみ方をものすごく熱心に考えるんですね。比べると怒られてしまうかもしれませんが、優れた機能と、ユーザーをどうスムーズに結びつけるかというのは、まだまだ改善の余地がありそうです。
そのためには、エアコンを使う側である私たちユーザーが知ろうとすることも大切です。たくさんの機能をもっと知って、操作を覚えて試してみるだけで、もっと快適になったり、好きになって愛着をもてたりすると思うので、知らないままでいるのはもったいないですよね」

デザイン面でも機能面でも、risoraのある暮らしを大いに気に入っているという神原さんのお話には、これからrisoraを迎えようとする人はもちろん、エアコンとの暮らし方を考える上で欠かせないヒントが、たくさん詰まっています。

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神原サリー(かみはら さりー)
新聞社勤務、フリーランスライターを経て、家電+ライフスタイルプロデューサーとして独立。「企業の思いを生活者に伝え、生活者の願いを企業に伝える」べく、家電分野を中心に執筆や商品企画、コンサルティング等で活躍。Sallyの家電アトリエ〈RADIO 版〉も配信中
https://radiotalk.jp/program/32458
http://kaden.k-sally.jp/