No.424 日本電気株式会社・筑波研究所 様
茨城県つくば市
さまざまな分野の優秀な研究者と充実した研究・実験設備を有し、カーボンナノチューブの発見(1989年)をはじめ、量子コンピューターやナノ素材、バイオプラスチックなど多岐にわたる基礎研究で数多くの成果を出し続けるNEC筑波研究所は、日本電気グループのみならず、産業界の発展に大きく貢献している世界的な研究所と言えます。
工務課長 下重 臣弘 様(左)・
城子 昌冬 様(右)
●当研究所には各種の研究開発に欠かせない様々なクリーンルームがあるため、冷水の安定した供給は重要です。
●従来、これらの冷水供給に吸収式冷凍機1台とターボ冷凍機3台を稼働させていましたが、設置後15年を経て故障が頻発化し、早急な対応が必要になってきました。
●修理コストも大きいので、将来的なことを考え3台のターボ冷凍機の内の1台の更新を計画しました。
●空冷ウォーターチリングユニットも検討しましたが、設置台数が増え、設置面積も大きくなる一方、既設の水配管や冷却塔も継続利用でき、更新のコスト、工期が圧縮できるとの判断からターボ冷凍機による更新に決定しました。
クリーンルームなどの空調を行う既設のエアハンドリングユニット。
磁気軸受ターボ冷凍機WMC300AX。動力盤レスだったので既設機後にすんなり設置。
●そんな時に、ダイキンさんから磁気軸受ターボ冷凍機のご提案がありました。
●磁力で浮遊させる非接触型軸受で、故障要因の7割をしめる潤滑油機構を持たないユニークなモノでした。
●最大のポイントはインバーター機による省エネ効果への期待でした。既設の定速機ターボ冷凍機2台をベースとして運用し、磁気軸受ターボ冷凍機を部分負荷に使用することで全体COP(運用効率)が向上したと思います。
●また、低圧冷媒の既設機では機内への空気混入といったトラブルに悩まされていたので、高圧冷媒機である点もポイントでした。
●もちろん、潤滑油機構を持たないことによる故障のリスクとメンテナンス費用の軽減も魅力的です。複数の圧縮機が万一の場合に相互バックアップ運転が行える点も含め、実に信頼性の高いターボ冷凍機だと思います。
●磁気軸受という国内ではまだ新しいターボ冷凍機ですが、約4000台に及ぶ海外実績で不安ではありませんでした。
●むしろ、高い運転効率と圧縮機・油系統のメンテナンスフリーを可能した画期的な機種として大いに期待しています。
冷却塔は既設機を再利用。
中央監視室
磁気軸受ターボ冷凍機監視画面
●定速機である既設のターボ冷凍機(600RT・500RT)をベースとして運用し、負荷変動への追従性に優れたインバーター機の磁気軸受ターボ冷凍機(300RT)を、変動する部分負荷に運用するよう構築。
定速機の既設ターボ冷凍機がベース負荷に対応。
●定速機の発停回数が抑えられ電力消費を抑制でき、運転効率がさらに向上。
●一部を磁気軸受ターボ冷凍機(インバーター機)に更新しただけで、設備全体の効率化が図れています。
インバーター機の磁気軸受ターボ冷凍機が変動の激しい部分負荷に対応。
日本電気株式会社・筑波研究所 様
磁気軸受ターボ冷凍機・WMC300AX×1台(300RT)
各種クリーンルーム冷房用熱源
2018年7月
24時間365日
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