No.378 小松空港・北陸エアターミナルビル 様
石川県小松市
小松空港・北陸エアターミナルビル 様
航空自衛隊小松基地と民間航空が共用する小松飛行場(通称、小松空港)は、羽田、成田をはじめ、新千歳や那覇、福岡、仙台といった国内の主要空港とアクセスする一方で、上海、ソウル、台北への旅客定期便や、ニューヨーク、シカゴ、ルクセンブルクとの航空貨物ネットワークを持つ北陸最大の空の玄関口。北陸エアターミナルビルはその空港ターミナル施設として、年間230万人以上の旅客を含む多くの利用者が快適に過ごせる空間づくりに努めていらっしゃいます。
北陸エアターミナルビル株式会社
施設管理部長 竹内 認 様
これまで旅客ターミナルのメイン空調は、ターボ冷凍機1台と空冷チラー1台、重油ボイラー2台を熱源として使っていました。
施設の省エネ推進を図るため空調システムの見直しを実施。
熱源機を空冷ヒートポンプチラーの「ヘキサゴンモジュールチラー」13台に変更しました。
ヘキサゴンモジュールチラーは複数台を連動させたモジュール制御(台数制御)が行え、既設ターボ冷凍機にないキメ細かな容量制御が可能となりました。
二次側空調機のエアハンについても、高効率なファンとモーターを搭載した「大風量モジュールコンパクトエアハン」に更新。
熱源機と合わせてシステム全体で大幅な効率化が図れたと思います。
1階用(5台連結)と2階用(8台連結)の2系統に分けてヘキサゴンモジュールチラーを分散設置。
また、空調設備をダイキン製で揃えることで、システム全体を集中管理機「インテリジェントタッチマネージャー(iTM)」1台で管理できるようになりました。
おかげさまで、人の増減が激しい搭乗口や到着口エリアの空調を飛行機のスケジュールに合わせて、運転ロスを抑えた自動運転が行えるなど、運用改善が容易に行えるようになりました。
さらに、遠隔監視サービスによる「ダイキンエネルギーマネージメントシステム(エアネットi)」を採用することで、空調機の他、照明なども含めた施設内の電力消費動向が手元パソコンで容易に把握できるようになり、さらなる省エネ改善が図れると期待しています。
大風量モジュールコンパクトエアハン(11台)を分散設置。
飛行機の到着と同時に人手にぎわう到着口エリア(1階)。
上がモジュール制御用のタッチパネル。下が運転管理用のインテリジェントタッチマネージャー。
年中無休の施設である上、10月いっぱいまで冷房、12月の初旬から暖房と、ほとんど空調が止まる時期が無いため、熱源機とエアハンの工事をスライドさせて、空調を止めない更新を行いました。
具体的には冷房時期が終了と同時にエアハンの入替とターボ冷凍機の撤去を実施。既設ボイラーで暖房を行いながらヘキサゴンモジュールチラーを設置し、1月から新システムに切替えました。
実際の工程で課題となったのが搬入作業。航空法によるクレーンの高さ制限や滑走路側からの搬入不可など、空港独特の制約がありました。
ヘキサゴンモジュールチラーは単体そのものが小型・軽量なため、クレーンも小型化でき高さ制限もクリアできました。
365日稼働する小松空港では、冷暖房シーズンが長いため、空調の故障停止は深刻な問題です。
以前はターボ冷凍機(1台)、大型チラー(1台)だったので、故障が系統全体の空調停止につながっていました。
これに対して今後は、1系統を複数の熱源機でバックアップし合えるので、一部の故障でも運転の継続が可能。
エアハンも1台を複数ユニットで構成され、ユニット単位でバックアップ運転が可能で、故障による空調の完全停止が回避できる安心システムとなりました。
また、省メンテで冷暖切換もスイッチひとつで行えるようになり、空調保守経費も25%ほど軽減できました。
また、屋内に設置するエアハンもユニット単位で分割搬入できたため、既設の搬入口からスムーズに搬入。更新の負担を軽減してくれたと思います。
ユニット単位で分割搬入し、現地で合体。
定格風量45000m3/hの大型エアハンを既設の搬入口から搬入。
さらに、差圧計や差圧スイッチ、ロールフィルター制御盤などの改装品目の多くが、工場で組込まれてから届いたので、現地での工数も大幅に削減できました。
ダイキンエネルギーマネージメントシステム(エアネットi)を活用し、経済産業省の「エネルギー使用合理化等事業者支援補助金」に採択。通常の改修に比べて省エネ改修の負担が大幅に軽減できました。
ダイキンでは補助金を含めた空調のご提案も行っております。詳しくは コンタクトセンター までお問い合わせください。
小松空港・北陸エアターミナルビル 様
石川県小松市
2016年1月
約22,000㎡
熱 源 機 :
空冷ヒートポンプチラー
[ ヘキサゴンモジュールチラー ]
50馬力機×8台連結と50馬力機×5台連結設置の2系統
高機能モジュールコントローラーによるモジュール制御を実施
二次側空調機 :
大風量モジュールエアハン
外気混合形(4型)×1台、全外気形(25型・75型)×各1台、全外気形(30型・40型)×各4台
集中管理機器 :
インテリジェントタッチマネージャー×1台+iTMプラスアダプター×3台 + iTM Ene-Naviソフトウェア + 遠隔デマンド・省エネ制御機能ソフトウェア(改装対応品)
※上記事例及びご採用機種は2016年7月現在のものです。
24時間365日
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