No.348 鶴岡市立加茂水族館 クラゲドリーム館 様
山形県鶴岡市
日本海越しに鳥海山を望む抜群のロケーションに建つ「鶴岡市立加茂水族館」。特筆すべきはクラゲ専門展示室「クラネタリウム」。当初、サンゴの水槽に発生したクラゲを展示したところ好評となり、1999年より本格的な飼育・展示をスタート。2005年に展示数世界一となり、2012年には展示種類数世界一としてギネスにも認定されました。 その世界最大のクラゲの水族館が、2014年6月1日に、規模2.5倍(約4000㎡)の新館「クラゲドリーム館」としてリニューアルオープン。約50種・9000匹のクラゲたちと140種類の魚類の展示の他、アシカショーやウミネコの餌付けなどもあり、学習はもちろん、家族でも楽しめるスポット。ふわふわと漂う幻想的なクラゲたちが織り成す癒しの空間です。
クラゲや魚たち水質に敏感。水槽ごとに異なる水温を適切に調整しなければなりません。その上で、旧館の約2.5倍の規模を持つ新館は、水槽の数も、規模も大きくなったため、それに合わせた能力と効率性、そして信頼性に優れた熱源機が必要でした。
熱源機を考える上で課題となったのが、機器の設置スペースです。水族館はバックヤードといって、水槽の裏に飼育・展示に欠かせない様々な設備があり、意外にスペースを取ります。展示スペースにゆとりを持たせるには設備機器のコンパクト化は重要な案件。また、水族館の外観・美観を守るためにも、設備は来館者の目に触れないようにしたい。そのためできるだけコンパクトな熱源機が必要でした。そこでご紹介いただいたのがダイキンさんの「DCインバーターヒートポンプチラー」でした。必要能力に対し大型機で対応するのではなく、複数台の小型機で対応するという発想が良かったのでしょうね。おかげさまで来館者の方々の目に触れることのない狭小スペースに見事に収まってくれました。熱源機を複数台に分けるメリットは他にもありました。必要能力に合わせて熱源機の発停台数を変えていく「台数制御」。インバーター制御との組み合わせによ る能力制御は、大型熱源機では難しいキメ細かさでしょうね。精度の高い水温管理とムダを抑えた運転。ランニングコストの節約にも大いに期待しています。
館長 村上 龍男 様
限られた設備スペースに15馬力6台、90馬力を設置。
狭小スペースでの作業を軽減するために、架台や配管など熱源機周辺の部材を取り付けた状態で搬入。小型軽量だからこそ可能な方法。
海際のため耐塩害仕様機を採用。
リニューアルオープンのPRとして、全国から参加者を募り、旧館から新館へクラゲたちの引っ越しイベントを3月に行いました。そこで新館の水槽をイベント前の2日間で適温にする予定だったのですが、様々な作業が押して、熱源機が稼働できたのはイベントの1日前。イベントを中止するわけにも行かず、ただ間に合う事を祈るだけでした。でも私たちの想いが通じたのか、インバーター制御によるパワフルな加熱能力により、何とかイベント当日には適温となり、イベントを無事に行うことができました。
約50種、9000匹のクラゲたちが幻想的な雰囲気で水槽を回遊。
たくさんのクラゲが回遊する直径5mの巨大水槽は圧巻。
リニューアルに際し、アシカショーも開設。
庄内地方を中心とした淡水・海水の魚類やウミガメも展示。
熱源機からの冷温水を水槽ごとに流量制御し、水温を調整していますが、クラゲだけで7℃・15℃・23℃と幅広く、水槽も大小様々なので、対応力のある熱源機が必要でした。 これらに対し「DCインバーターヒートポンプチラー」は外気温度-15℃でも安定した運転が行えるので、年間を通して幅広い温度域の冷温水(冷4~16℃・温35~53℃)取出しが可能。しかも、インバーター制御+6台を連携させた台数制御で、大型熱源機単体ではなしえないキメ細かな容量制御を実現。精度の高い水温管理と効率性にも貢献できていると考えています。 また、1台の熱源機が停止しても、残りの5台がバックアップしてくれるので、修理や点検時も安心。24時間365日止めることができないクラゲたちの飼育設備として適切なシステムが構築できたと思っています。
水槽(水温)ごとに熱交換プレートで熱源機からの冷温水と熱交換し水温を調整。
水質や水温管理はもちろん、飼育作業等を行うバックヤードが水槽の裏側に広がる。表示も楽しく、わかりやすい工夫が。
新菱冷熱工業(株)東北支社 技術部技術二課 専任課長 菊池 信介 様
24時間365日
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