No.330 株式会社新宿高野 高野フルーツパーラー新宿本店 様
東京都新宿区
水冷チラー+ボイラーで空調を行っていましたが、冷房モードに切換えた後で暖房の要求が発生したりして、その対応に苦慮していました。
既設の熱源設備の老朽化を機に、冷暖房モードの切換えが簡単な空冷ヒートポンプチラーに熱源機を変更したいと考えていました。
問題は必要能力90馬力の空冷ヒートポンプチラーをどの様にしてビルの屋上に設置するかでした。
当ビルは、JR新宿駅東口に近く、周囲にビルが隣接した繁華街にあり、昼夜を問わず人や車の往来が多い立地にあるため大型クレーンでの吊り上げ搬入は困難です。
こうした状況の中、設計事務所さんから機器を分割して荷物用エレベーターでも搬入できる空冷ヒートポンプチラーとして、ダイキンさんのVe-upモジュールチラーをご提案いただきました。
幸い当ビルには屋上まで上がれる荷物用エレベーターがあり、この空冷ヒートポンプチラーなら更新もスムーズに行えるだろうと採用いたしました。
実際の搬入・設置を見ても、エレベーターから設置場所に通じる1,400mmの通路を通り抜け、狭い開口部から設置場所へチェーンブロックで吊り上げ、他の設備を掻い潜って、設置場所に順番に組み上げていく様は、作業者さんの頑張りもあるのですが、分割搬入だから実現できたのだと実感しました。
30馬力の空冷ヒートポンプチラー3台が、重機を一切使わずに、見事、屋上塔屋に収まりました。
今回は事務・管理エリア、店舗エリア、テナントエリアの各エリアに、それぞれにVe-upモジュールチラー(30馬力)を1台ずつ配置。
エリア毎に熱源機を分けることで、冷暖房切換や運転時間の異なる要求にも柔軟に応えることができます。
電力デマンドもエリア毎に段階的に制御することで、お客様・テナント様への影響を抑えた節電が行えるようになりました。
こうした複数台の熱源機のキメ細かな制御も専用のモジュールリモコン1台で対応。冷暖切換はもちろん、日常の運転管理がとても簡単になりました。
熱源機の大幅な省エネ化で環境省の設置補助金も獲得。今後の成果にも大いに期待しています。
株式会社東京エネシス
火力・産業本部 産業技術部
主任 関口 知英 様
施工する立場としては、重機で機器を一括で搬入するのが最も手っ取り早いのですが、今回の新宿高野様のように他のビルが近接していたり、道路が狭い、交通量が多いなどで、重機の使用が困難な状況は、建物が過密化する都市部ではよくあるケースだと思います。
分割搬入という発想は、こうした都市部の状況に適しており、更新・新設に関わらず今後有効な搬入方法のひとつになってくると思います。
また、分割化することで重機の小型化や道路の占有の縮小が図れるのもメリットだと思います。
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