疲れた日には浴槽いっぱいに張られたお湯にゆったりと浸かりたいところですが、水道代や光熱費が気になる方も多いではないでしょうか。国土交通省の調査によると、家庭内で使われる水道量の割合で最も大きいのが「お風呂」で、全体の約40%を占めています。
つまり、お風呂の使い方や入浴方法をいかに工夫できるかどうかが、節約の大きなカギだといえるでしょう。そこで今回は、お風呂の節約にまつわるアイデアやテクニックを紹介します。
はじめに、お風呂の水道代を抑えるために、誰でも簡単に取り入れられる工夫を紹介します。
代表的な工夫は、以下の3つです。
それぞれ詳しくみていきましょう。
第一のポイントは、浴槽にお湯を貯めすぎないことです。数百リットル単位のお湯を使うお風呂では、水量を少し調整するだけでも、大きな節約につながります。
たとえば、今ではみぞおちから下のみが湯船に浸かるようにする「半身浴」で大きな健康効果が得られることがわかってきました。ゆっくりと時間をかけて浸かることで体の芯まで温まり、体内の血液循環もよくなるといわれています。
これまで「なんとなく肩まで浸かっていた」という方は、この機会にお風呂の水量を見直してみるとよいでしょう。
節水シャワーヘッドとは、シャワーの水量を抑えて従来よりも節水できるよう設計されたシャワーヘッドのことです。水道代節約のためにはぜひ導入したいアイテムのひとつでしょう。
ホームセンターや家電量販店などで容易に手に入り、シャワーヘッドを付け替えるだけですぐに使用可能、と取り入れやすいのも魅力です。節水量や水圧、付加機能はさまざまで、幅広い選択肢のなかから好みのものを選べます。特に、シャワーの使用時間が長い人がいるご家庭や家族の人数が多い場合には、高い節約効果が期待できます。
入浴剤に配合されている成分のなかには、入浴の温熱効果を高めるものもあります。上手に活用すれば、お湯の使用量を減らしたとしても十分な入浴効果を得られます。
たとえば、入浴後の湯冷めが気になる方には無機塩類系の入浴剤がおすすめです。塩類が皮膚表面のたんぱく質と結合して膜を形成し身体の熱の放散を防ぐため、入浴後も保温効果が継続しやすいのです。身体の疲れや痛みを取りたい方におすすめなのは、炭酸ガス系の入浴剤です。皮膚から吸収された炭酸ガスが直接血管の筋肉へ働きかけることで血管を拡張し、全身の新陳代謝が促進されます。
なお、給湯器の機種やメーカーによって推奨される入浴剤が指定されているケースがあります。指定以外の入浴剤を利用すると、故障のリスクがあるため注意が必要です。
お湯の使用量を抑えるだけでなく、お風呂で使ったお湯を活用することも節約につながります。ここでは、家庭内で残り湯を活用できるシーンを紹介します。
東京水道局によると、浴槽の残り湯が約180Lとした場合、その半分を洗濯や掃除などに再利用すれば、約90リットルの節水になるとのことです。
洗濯や掃除においてお風呂の残り湯を活用できる機会が増えれば、その分節約効果も高まります。温かい残り湯を使えば、汚れが落ちやすいのもうれしいポイントです。
ただし、長時間放置した残り湯は細菌が繁殖しているおそれがあるため、再利用に向きません。洗濯で使用する場合も、残り湯は「洗い」のみで、「すすぎ」には新鮮な水道水を使うようにしましょう。
ちなみに、UV除菌ユニット機能を搭載したエコキュートであれば、紫外線を照射して入浴後の残り湯の菌の増殖を防ぐことができるため、よりきれいな残り湯をお洗濯に利用することができます。
ダイキンエコキュートのUV除菌入浴後の残り湯にも、設定した時刻まで深紫外線を照射し、菌の増殖を抑制。お洗濯にきれいな残り湯をご利用いただけます。
*浴そう内のお湯(180L)での試験による15時間後の効果であり、実使用環境での実証結果ではありません。
*リモコンのおゆぴかUV設定で「朝まで」または「カスタム」を選択した場合。
*設定時刻によらず15時間運転したら停止します。
※1. 試験機関 : 株式会社 衛生微生物研究センター 試験方法 : 浴そう(湯量180L、湯温42℃)に入浴を想定した菌を投入。0~15時間後まで「おゆぴかUV」運転(保温設定は4時間)あり/なしでの菌数を測定。試験結果 : 4時間後 99.0%以上除菌、15時間後 99.9%以上除菌。 試験機 : EQX37XFVと同等機種(EQ37XFV)で実施。
シャワーを使い始めても、すぐにはお湯が出ません。そのため、毎回しばらく水を出しっぱなしにしておき、水温が上がるのを待っている方も多いのではないでしょうか。
この出始めの冷水を家族の入浴回数分集めれば、ある程度の量になるはずです。残り湯と違い、温度の低い新鮮な水道水ですので、植物の水やりに活用できます。家族みんなで協力し、「今日はどれだけ貯まったか」と楽しみながら実行すると習慣化しやすいかもしれません。
お風呂水再利用システムとは、浴槽の残り湯を自動ポンプでくみ上げ、浴室壁内部の配管を通して洗濯機に移す給水システムのことです。システムバス新設のオプションのひとつとして用意されていることが多く、初期費用はかかるものの、手動給水の煩わしさから解放されます。
毎日手軽に残り湯を活用したい場合には、お風呂の新設・リフォーム時に併せて導入を検討してみるのも手です。
ここまでは水道代にまつわる工夫を挙げてきましたが。ここからは、お風呂の光熱費に着目してみましょう。水道代と光熱費の両方向からアプローチできれば、より大きな節約効果が得られるはずです。
浴槽のお湯の保温には、ふたの活用が効果的です。ふたをしていないと、お湯の熱がどんどん逃げてしまうため、保温に余計な光熱費を要します。
特に次の人の入浴まで時間が空くような場合には、できるだけふたをしておきたいところです。自分だけでなく、家族全員に「入浴終わりにはふたをしてあがる」ことを意識づけておくとよいでしょう。
エコキュートは、空気の熱を利用して効率良くお湯を沸かすため、ガスや電気のみで沸かす給湯機器よりもエネルギー使用量を減らせることから、より節約や省エネを実現できます。
また、深夜電力を利用して沸き上げを行うため、深夜帯が割安になる電力プランを選択すれば、光熱費の削減が可能です。タンクの保温性も高く、一度沸かしたお湯の温度も下がりにくい設計になっています。
エコキュートには、「ふろ自動」や「エコふろ保温」といった節約にも役立つ機能が備わっています。以下はその一例です。
ボタンひとつで、お湯はりから保温・たし湯まで自動で行う機能です。お湯はりが完了したら自動でストップします。浴槽のお湯の量が減ったり、温度が下がったりした場合には、「たし湯」や「追いだき」を自動的に切り替えながら効率のよい方法を判断し、快適さを保ちます。
保温運転を効率よく行うことで追いだきの回数を減らし、無駄な電力を節約する機能です。お湯の冷め方を学習し、人が浴していないときには無駄な保温を行いません。
これらの機能を上手に活用すれば、あまりストレスを感じることなくお風呂の光熱費節約ができるでしょう。
お風呂の使い方を少し工夫すれば、水道代や光熱費の節約が可能です。日本では、浴槽にお湯を貯めて浸かる人や、毎日のように入浴する人も多いため、ひとつひとつは小さなことのようでも長い目で見れば大きな効果が期待できるでしょう。
さまざまな節約方法のなかでも効果が高いと考えられるもののひとつに、ガス給湯器のエコキュートへの切り替えが挙げられます。ダイキンでは、高機能・高性能エコキュートを多数取り揃えています。どのタイプが自分の家に合っているか悩む方やどれくらい省エネにつながるか気になる方は、購入相談窓口(ダイキン カスタマーセンター)までご相談ください。 専門のスタッフが、お客様のご要望をもとに機器選定のアドバイスをさせていただきます。この機会に、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
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