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エコキュートの設置で補助金が活用できる!
補助金の種類や交付条件など徹底解説

エコキュート

省エネで電気代を抑えられるエコキュートですが、初期費用の相場は決して安いわけではありません。そこで活用したいのが、エコキュートの交換や設置で利用できる補助金です。
本記事では、エコキュートにまつわる補助金の種類や適用条件、申請の流れなどをわかりやすく解説します。加えてエコキュートの選び方やお得な使い方もご紹介しますので、ぜひエコキュートの交換・導入の際の参考にしてください。

エコキュート向け補助金の種類と交付条件

現在、世界的にカーボンニュートラル(脱炭素)の実現や環境保全への取り組みに対する関心が高まり続けており、日本も例外ではありません。国や地方自治体も、補助金を交付することで省エネ性の高い住宅設備であるエコキュートの普及を後押しています。

国の補助金制度|給湯省エネ2024事業

給湯省エネ2024事業とは、経済産業省・国土交通省・環境省の3省がそれぞれ取り組む住宅の省エネ化を支援する補助制度を、ワンストップで利用できる事業です。

※2024年3月11日現在。期間中でも上限に達した段階で終了されます。

家庭のエネルギー消費で大きな割合を占める給湯分野について、高効率給湯器の導入支援を実施しその普及拡大を目指すもの。エコキュートの交換・導入を検討している場合は、この制度を上手に活用することでお得に工事を行える可能性があります。

【補助対象】

補助対象は「戸建、共同住宅等によらず、以下の補助対象となる住宅に高効率給湯器を設置する事業(過去に給湯省エネ事業の補助金交付を受けたものは除く)」となっています。エコキュートをはじめとした高効率給湯器を設置する方のなかで、過去に同じ事業で補助金を受給したことがない方が対象です。

  • 新築住宅:1年以内に建築された住宅で、かつ居住実績がない住宅
    本事業において「建築日」は、原則、検査済証の発出日とします。
  • 既存住宅:建築から1年が経過した住宅、または過去に人が居住した住宅
    未使用の対象機器が設置されていても、既存住宅の購入は本補助金の対象になりません。

【対象となるエコキュート】

原則として、電気温水機器のエネルギー消費性能の向上に関するエネルギー消費機器等製造事業者等の判断の基準等に規定する表における区分ごとの基準エネルギー消費効率以上の機器となっています。

2025年度⽬標の区分

2025年度
⽬標基準値

区分名

想定
世帯

貯湯
缶数

貯湯
容量

仕様

A

少人数



3.0

B



2.7

C

標準

一缶

320L未満



3.1

D



2.7

E

320L以上
550L未満



3.5

F



2.9

G

550L以上



3.2

H



2.7

I

多缶



3.0

J



2.7

ただし「おひさまエコキュート」については、上記の基準を満たしていないものも含めて全て対象となります

【補助額と補助上限】

以下①~③の合計を補助します。

  1. 基本額:
    8万円/台(戸建住宅はいずれか2台まで)
  2. 性能加算額
    • A要件(インターネットに接続可能な機種で、翌日の天気予報や日射量予報に連動することで昼間の時間帯に沸き上げをシフトする機能を有するもの):+2万円/台
    • B要件(補助要件下限の機種と比べ5%以上CO2排出量が少ないものとして以下のaまたはbに該当するもの):+4万円/台
      a.2025年度の目標基準値(JIS C 9220 年間給湯保温効率又は年間給湯効率(寒冷地含む))+0.2以上の性能値を有するもの、又は、b.おひさまエコキュート
    • A+B要件:+5万円/台
  3. 撤去加算額

    ①の設置に合わせて以下のいずれかの撤去工事を行う場合、その工事に応じた定額を補助

    • 蓄熱暖房機の撤去:10万円/台(2台まで)
    • 電気温水器の撤去:5万円/台(①で補助を受ける台数まで)

地方自治体の補助金制度|それぞれの独自事業

都道府県や各地方自治体ごとに独自の補助金事業を行っているケースもあります。名称や内容、交付条件、補助額などは自治体によってさまざま。申請の期間や方法もそれぞれ異なります。
一般的には、該当する自治体に居住する人のうち、納税漏れがなく自ら補助金対象となる機器を購入して設置する人に交付される制度です。予算の範囲内で交付されるため、先着順であることがほとんど。申請期間内であっても、予算がなくなれば受付終了となります。

エコキュートの補助金申請手順と準備物

地方自治体による補助金の申請手順については、各自治体HPなどでご確認ください。ここでは、国の補助金制度である給湯省エネ2024の申請について解説します。エコキュートの補助金の申請から承認までの流れと併せて、申請に必要な書類を確認しておきましょう。

補助金申請から承認までの流れ

給湯省エネ2024の申請や交付にまつわる詳細スケジュールは次の通りとなっています。

  • 事業者登録の開始:2024年1月17日
  • 対象製品の公表:2024年2月下旬
  • 交付申請の開始:2024年3月中下旬

エコキュートの補助金申請は、個人では行えず、「給湯省エネ事業者」に登録している施工会社に申請を依頼する必要があります。申請から承認までのおおまかな流れは以下のとおりです。

  1. 給湯省エネ事業者にエコキュートの設置と補助金の申請を依頼

    給湯省エネ事業者に依頼しない限り、補助金はもらえないので、忘れずに依頼しましょう。

  2. エコキュートを設置

    工事の引渡し、または工事発注者(補助対象者)による対象機器の利用開始のいずれか早い方で交付申請を行えます。対象となる着工期間は2023年11月2日以降です。

  3. 必要書類の準備(必要書類についてはのちほど紹介します)
  4. 補助金の申請処理

    工事着工後であれば予約申請も可能(予約制度についても現段階では未発表)。2023年度は申請終了日を待たずに予算が尽きてしまいました。予算が枯渇する前に、早めに申請を完了させましょう。予約申請を行っておけば、予約から3カ月間補助金の予算が確保されるので、予約申請の制度をぜひ活用してください。

  5. 審査・承認

補助金申請に必要な書類と準備方法

給湯省エネ2024の申請に必要な書類(現段階では予定)と準備方法を一覧でご紹介します。事前にしっかりとチェックし、余裕を持って準備できるようにしておきましょう。

書類名 準備方法等
本補助金の利用について発注者が同意する共同事業実施規約 指定の書式
工事会社と工事発注者両者の署名が必要
工事請負契約書 コピー
工事会社・工事発注者のどちらが準備してもよい
発注者の本人確認書類 住民票の写し、運転免許証の写し等
工事発注者が準備
工事前写真、工事後写真 設置台数分必要
工事会社が準備
【A要件適合のために対応リモコンや通信モジュールが必要となる場合】
該当機器の写真
工事会社が準備
【撤去による加算を受ける場合】
撤去する機器の写真
工事会社が準備

最適なエコキュートの選び方|見るべきポイントは?

ここでは、多種多様な機種のなかから最適なエコキュートを選択する際に見るべきポイントをご紹介します。ポイントとなるのは、「タンク容量」「機能」「貯湯タンクの形状」「お住まいの地域」の4点です。

タンク容量

エコキュートは貯湯式のため、タンクによって容量が異なります。最適量の目安は、家族の人数と共に示されています。以下を参考に、お湯の使い方や将来的なライフスタイルの変化も加味したうえで、最適な容量の製品を選びましょう。

  • 3~5人家族:360~370L
  • 4~7人家族:460L
  • 7~8人家族:550L

機能

エコキュートは、主にお風呂の給湯方法の違いから4つのタイプに大別されます。多機能なほど高価になりがちなので、費用と機能性の両面から適切なタイプを選んでください。

  • フルオートタイプ:スイッチひとつでお湯はりから保温・たし湯まで全自動。
  • オートタイプ:設定した湯量・湯温でお湯はりのみ行い、「差し湯」や「足し湯」は手動。「保温」「追い焚き」はないがその分本体が低価格。
  • 給湯専用タイプ:蛇口から浴槽へ給湯する、シンプルなタイプ。既存の給湯器配管が利用可能でリフォームに最適。
  • 多機能タイプ:フルオートタイプに加えて床暖房や浴室換気暖房乾燥などもまかなえる万能タイプ

貯湯タンクの形状

エコキュートを設置するためには、ヒートポンプユニットや貯湯タンクユニットのスペースが必要です。スペース内に収まる形状・サイズの貯湯タンクでなければ設置できません。

  • 角型:一般的な戸建て住宅向きのスタンダードなタイプ。
  • スリム型:角型よりも小さなタイプ。
  • 薄型:狭小スペースでも設置可能な省スペース設計。

お住まいの地域

大気の熱を利用し給湯する(ヒートポンプ)という特性上、エコキュートには使用できる最低気温が設定されています。また、通常の製品は塩害にも弱いという弱点があります。寒冷地や海に面した地域に住む方は、気候に応じて寒冷地仕様や耐塩害仕様のエコキュートを選択しなければなりません。

補助金対象機器は?

省エネ基準が2025年度の⽬標基準値以上のものが対象です。省エネ基準値は、メーカーカタログにある「年間給湯保温効率」で確認しましょう。
ダイキンの補助金適用製品は以下のとおり。

エコキュート

設置地域

タンク形状

給湯
タイプ

システム
品番

補助対象
可否

基本

A

B



角型

パワフル高圧

EQX37XFV

フルオート X
シリーズ

EQX46XFV

パワフル高圧

EQX37XV

給湯専用 X
シリーズ

EQX46XV

高圧

EQXN37XV

給湯専用 X
シリーズ

EQXN46XV



パワフル高圧

EQ37XFHV

フルオート

パワフル高圧

EQ37XHV

給湯専用



薄型

パワフル高圧

EQX37XFTV

フルオート X
シリーズ

EQX46XFTV

おひさまエコキュート

設置地域

タンク形状

給湯タイプ

システム
品番

補助対象
可否

基本

A要件

B要件



角型

パワフル高圧

EQ37WFPV(旧型)

フルオート

EQ46WFPV(旧型)

パワフル高圧

EQ37XFPV

フルオート

EQ46XFPV

補助金額

基本補助金額

8万円/台

A要件

+2万円/台

B要件

+4万円/台

A+B要件

+5万円/台

A要件:インターネットに接続可能な機種で、翌日の天気予報や日射量予報に連動することで、昼間の時間帯に沸き上げをシフトする機能を有するものB要件::補助要件下限の機種と比べて、5%以上CO2排出量が少ないものとして、a又はbに該当するもの(a.2025年度の目標基準値(JIS C 9220 年間給湯保温効率又は年間給湯効率(寒冷地含む))+0.2以上の性能値を有するもの、又は、b.おひさまエコキュート)

エコキュートを長く、快適に使うには?

せっかくエコキュートを設置するのであれば、できるだけ長く、快適に使いたいところです。ここでは、適切なメンテナンスと効率的な使い方を押さえておきましょう。

メンテナンスの重要性

定期的なメンテナンスにより、エコキュートの寿命を延ばすことができます。エコキュートで使用する水道水は、ミネラル成分や塩素(カルキ)などが混入しています。繰り返しお湯を循環する過程で、人の皮脂などがタンク内に付着し、フィルターの目詰まりを起こす場合も。
定期的にメンテナンスをしなければ、貯湯タンクや配管が劣化⇒エコキュートの寿命が縮まるだけでなく、給湯効率が下がり電気代・水道代が高くなるおそれもあります。
半年に1回を目安に風呂配管の清掃や浴槽フィルターの清掃といった自分でできるメンテナンスを実施しましょう。また、3年に1回程度は業者による本格的なメンテナンスを行うのが理想です。

日常からできる!エコキュートの効率的な使い方

以下のような工夫により、エコキュートをさらに効率的に使えます。

  • なるべく間隔を空けずに入浴する
  • 浴槽にふたをする
  • 水位をあまり高くしない
  • 給湯温度は低めに
  • お湯をこまめに止める
  • 湯量設定は「おまかせモード」に
  • 日中あまりお湯を使わない日は「昼間休止設定」
  • 長期不在のときは「沸き上げ休止設定」
  • お風呂の保温が不要なら「ふろ自動」をOFF
  • 「追い炊き」よりも「高温たし湯」
  • ヒートポンプ周辺に物を置かない

エコキュートで快適かつ経済的な生活を!

エコキュートの魅力は省エネで電気代を抑えられる点ですが、初期費用にかかる負担が少なくないのが難点です。しかし、国や地方自治体による補助金を活用してエコキュートをお得に設置することができます。ダイキンの購入相談窓口(ダイキンカスタマーセンター)では、エコキュートの導入・買い替えに関するご相談を無料で承っております。補助金への疑問にも対応しておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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