温度が高すぎるわけでも、
低すぎるわけでもないのに、
なんだか快適じゃない、
すっきりしない。
もしかしたらそれ、
しつどのしわざかも……
しつどが低いと、汗が蒸発することで体温が下がる。
しつどが高いと、汗が蒸発しにくく、体温を下げることができずに更に汗をかき、より暑く感じる。
しつどが20%変わると、体感温度は約4℃変わると言われています。つまり、温度を変えなくても、しつどをコントロールすることで快適に過ごすことができるのです。
空気の乾燥はお肌の大敵。肌荒れやシワ、化粧のノリが悪い、など様々なトラブルに悩む女性も多いのでは。
通常、エアコンの暖房は空気を直接暖めるため、空気中の水分量は増えずに温度だけが上昇します。
そのため、しつど(相対湿度)が低下して乾燥を引き起こしてしまうのです。
温度が下がると、空気中に含むことのできる水蒸気量は減少します。冬、鍋などから発生した水蒸気で室内のしつどが上昇した後、エアコンの運転を停止して室温が下がると、空気中に含み切れなくなった、あふれ出た水蒸気が水となって窓や壁に付着します。
これが結露の正体です。
特に室内のしつど環境が変わりやすい冬場は、加湿と除湿を上手に組み合わせてコントロールすることが重要です。
鼻の粘膜は、適度なしつどがあるとニオイを感じやすくなり、乾燥すると伝わりにくくなるという特徴があります。
一方で、カビや雑菌は気温としつどが高いと繁殖しやすく、不快なニオイが発生します。
特にニオイ分子は、しつどが高いと壁や布などから空気中に浮き出しやすくなり、気温が高いと揮発しやすくなります。つまり気温としつどの上昇は、鼻を敏感にするだけではなく、ニオイも活発にさせるため、ニオイをより強く感じるようになるのです。
熱中症は8月、真夏の炎天下で発症するイメージがありますが、実はしつどが高い梅雨どきから梅雨明けにかけての、まだ暑さに体が慣れていない頃もなりやすいといわれています。
環境省が提供している、熱中症の危険度を判断する数値「暑さ指数(WBGT)」では、屋内外ともにしつどが暑さ指数の7割を占めているほど、しつどが高い時ほど熱中症には注意が必要です。
一般的にしつどを40%以上にすると、 ウイルスの死滅率が上がるといわれています。しつどの違いによるインフルエンザウイルスの生存率の変化を見てみると、同じ室温22℃でも、しつど20%だと約66%のインフルエンザウイルスが生存しているのに対し、しつど50%だと生存率は約4%まで下がります。
加湿をすることが、ウイルスを弱め、感染予防に繋がります。
さらに、加湿によってのどや鼻の粘膜を潤すことで、ウイルスに対する抵抗力を上げる効果もあります。
出典;G. J. Harper : Airborne micro-organisms: survival tests with four viruses, 1961
ダイキンの調査によると、夏、エアコンを使用しているのに暑くてなかなか寝付けない、暑くて夜中に起きてしまうことがある、あるいは時々あるという人が全体の半数以上を占めました。
夜寝るときは設定温度を28℃以上に設定し、除湿運転でしつど設定を50~60%に下げましょう。
しつどを下げることにより、体温を冷やしすぎずに体感温度だけが下がり、入眠直後の汗をしっかり乾かすことができるため、眠りやすい環境になります。
カビ・ダニが繁殖しやすくなるのは、温度が25~30℃、しつどが60~80%で、酸素やホコリなどの栄養源がある条件下。
つまり、雨が続いてしつどが80%を超えることもある梅雨どきの室内はカビ・ダニにとっては天国なのです。
湿気を追い出すには換気が効果的ですが、雨天で窓を開けられない日も多い梅雨の時期には、除湿して湿度を下げましょう。
菌は洗濯しても完全には除去できずに、洗濯物の中に残ってしまいます。その残った菌や空中に浮遊している菌が、洗濯物に付着して繁殖することでイヤなニオイが発生するといわれています。
菌は洗濯物が湿っている状態のときに繁殖しやすいので、早く乾かすことで菌の繁殖は抑えられ、ニオイを防止することができます。
乾くまで時間がかかりがちな部屋干しをするときは、除湿で洗濯物の乾燥を促しましょう。
温度と比べると目立たないけど、
しつどって意外と大事。
これまで悩まされてきた、
あんなことやこんなことも、
実はしつどのしわざ。
そんなしつどのしわざには、
ダイキンのわざを。
しつどコントロールできる
がおすすめです。