No.336 YKK株式会社 YKK50ビル 様
富山県黒部市
以前よりCO2排出量の削減や省エネを推進させていました。
東日本大震災を機に、ピーク電力の低減とともに、モノづくりの技術力を活かし、「小エネ・省エネ」を追求した「エネルギー改革」をスタートさせました。
そうした活動の一環として、当ビルでも更新期の近づいた給湯システムの見直しを図りました。
従来のボイラー給湯をヒートポンプ給湯に変更することで、給湯コストを30%、CO2排出量を50%低減できると見込み、また、夜間電力の活用で電力消費ピークにも影響しないと考えました。
また、エネルギー総使用量も、電気によるヒートポンプなら半分以下にできると考え、ヒートポンプ給湯機への変更に踏み切りました。
ヒートポンプ給湯機を扱う数社に問い合わせ、最終的にダイキンのMEGA・Q(メガキュー)に決定しました。
エアコンと同じHFC冷媒である点。現地修理が困難なCO2冷媒機より修理が早く行える。
冷媒配管長が比較的長く取れ、貯湯タンクと熱源ユニットとの距離の制約がない点。カスケードユニットを機械室内に設置して温水配管を短くできる。
二元冷媒方式で再加熱のCOPにも優れている点。
大容量システムだが高圧ガスの届出が不要だった点。
70℃以上の給湯ができる点。
万一の故障の際にも、機器単体はもちろん、系統間でのバックアップ運転が行えるので給湯能力の極端な低下がない点。
しっかりとしたサービス体制に信頼感を感じた点。
具体的には250食分の食事と、200食分のお弁当をまかなう厨房の調理・洗浄用途と洗面所のカラン用途に使用しています。
ヒートポンプ給湯機に変更することで、お湯を使い切ったあとの追い焚きのタイムラグや低外気温での能力低下が気になっていましたが、充分な能力を備えたシステムなので問題はありません。
給湯コントローラーのスケジュール設定のおかげで、普段はほとんど操作する必要もなく、熱源機は基本的にメンテナンスフリーなので、管理する側としても省力化が図れました。
給湯コスト、省エネ効果の実態把握はこれからですが、大変満足しています。
効果が確認できれば、寮や他の事業所(工場)など、他の施設にも広げていきたいと考えています。
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