床暖房 モニターレポート
新築工事中の藤田様邸では「ホッとく~る」の施工も建物の工事と同時進行。
ここでは、工事の進み具合に合わせ、天井埋込形エアコン、床暖房、それらを両方動かす室外ユニットと進められる工事の様子をアイテムごとにレポート。
今回は、エアコンの工事の模様です。
天井埋込形エアコンと温水式床暖房でオール電化の新築住宅を快適にしたい。
こだわり
エアコン連動型の温水式床暖房「ホッとく~る」が設置される1階は、14畳のLDKと4.5畳の和室が縦長につながった間取り。
LDKと和室を仕切るふすまを開放し、一つの大きな空間として使うシーンも多くなりそう。
このことが、エアコンの容量や設置位置にも影響してきます。
藤田様邸のエアコンについては「LDKと和室の両方をカバーできるタイプを」と5.0kWタイプを選択。冷房時には21畳まで対応できるので、14畳+4.5畳のスペースも十分まかなえます。
また、「キッチンから全体が見通せるように」と、選んだ天井埋込形でしたが、縦長の空間を効率よく空調できるという点でも大正解。部屋の中央近くに設置し、両側に風の吹き出し口があるダブルフロータイプを選べば、より効率よく風を行き渡らせることができるのです。
実は藤田様邸の和室には、窓の上部にシャッターを収容する戸袋が取り付けられているのですが、壁掛形エアコンを取り付けようとすると、戸袋が壁から出るエアコン用配管の穴をふさいでしまいます。
工事上の制約からも、天井埋込形を選んだのは大正解というわけでした。
天井埋込形エアコンの具体的な設置位置を決めるには、使い勝手のよさのほか、天井裏の梁の位置や、1階と2階の間の天井ふところの高さも重要です。
理由のひとつは、室外機への配管も天井裏を通すので、梁がその邪魔にならないように室外機の位置を選ばなければならないこと。
もう一つは、天井裏にエアコンの室内機を収めて取り付けるため、室内機の高さ分、天井ふところの高さも必要となるからです。
当初は北側の設置を予定していた室外機。その場合、室内機からの配管は天井裏を南北に通ることになり、東西に渡る1本の天井の梁を直行します。 しかし、この梁は住まいの構造を支える重要な部材のため、穴をあけての配管などの加工はできません。
検討の結果、この梁と平行に配管できる、東側に室外機を設置することになりました。
室外機の設置位置が決定し、次は室内機の取り付けとなりますが、念のため、天井ふところの高さをチェック。
問題なく収まることを確認しました。
天井板をカットしエアコン本体を設置
今回は天井板の貼り付け後に設置となったため、まず、室内機の寸法に合わせて天井板をカット。
次に、本体を固定するための金具を天井裏に設置します。
そのあと、2人がかりで室内機を持ち上げ、一度仮止めしてから、左右の高さや向きにブレがないか確認しながら固定していきます。
室内機の取り付けが完了し、次に配管作業へ移ります。
エアコンの配管は、冷媒配管が室外機への行き返りで2本、水を排出するドレン配管が1本。天井埋込形エアコンの設置では、これらを、天井裏を通し、壁を伝わせて、屋外へと伸ばします。とくに気を遣うのがドレン配管。室内機側の接続口から排出された水が配管内に留まると、不良などの原因となるので、室内機側を高く、室外機側が低くなるように傾斜をつけて設置します。
また、天井裏を通す配管類はすべて、事前に断熱材でカバー。これは、外気と配管の温度差で結露が配管の周りに生じるのを抑えるため。
エアコン本体と配管をつなげる
本体が取り付けられ、配管が済むと、エアコンの化粧パネルの取り付けです。
この化粧パネルの取り付け作業は、天井のクロスを貼り終わったあと。
まさに最後の仕上げです。
室内機本体に化粧パネルをネジ止めし、ルーバー制御用の電気配線を接続、最後にフィルターを取り付け、作業は完了です。
パネルのカラーはホワイトやブラウン、木目の3色から選べますが、スッキリ感を重視する藤田様ご夫妻が選んだのは壁や天井と同色のホワイト。
凹凸も少ないデザインで周囲の雰囲気に溶け込み、美しく仕上がりました。
天井のクロスを貼り、化粧パネル、フィルター、フィルターカバーを取り付け完成。
エアコン工事の次のステップは屋外での作業。
室外機を設置し配管をつなぎ込みます。
この作業は次に行われる、床暖房の敷設が終了してから。
温水配管をつなぐ時に同時に行われる予定です。
藤田様邸のレポート一覧
「ホッとく~る」は、エアコンと床暖房がかしこく連動する、まったく新しい冷暖房(床暖房)システムです。
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