今回のrisoraオーナーは、三重県にお住まいのYさん。2020年4月の新居完成とともに始めたInstagramアカウント(@jmjm.home)で、家のこだわりやインテリア、暮らしのアイテムについて投稿しています。家の中に置くものに対してこだわりが強いというYさんと、電材関係の仕事をしているご主人の見事な連携により、細かいところまで配慮された、心地よい空間が広がります。すっかりインテリアの一員として馴染んでいるrisoraを含め、住まいの作り方についてお聞きしました。
外観はグレーの“四角い箱”。シンプルで無駄のない家づくり
▲バルコニーなどの出っ張りがなく、まさに“四角い箱”のような外観。窓のサッシや排気口も黒で合わせ、シンプルなデザインのものを選んだ。
Yさん一家が慣れ親しんだ地元エリアで土地を探し始めたのは、3年ほど前のこと。2020年4月に、エッジのきいた四角い箱のようなすっきりとした外観の戸建て住宅を新築し、家族4人で暮らしています。
「もともとグレーが大好き」というYさんのこだわりで、外壁はグレーの塗り壁に。無駄のないシンプルモダンなイメージは、家の中でも統一されています。
間取りは、1階にLDKと水回りを設け、2階に主寝室と子ども部屋ふたつを配置。奥にはランドリールームを設け、天気に関係なく洗濯物が干せるスペースになっています。ランドリールームのおかげでバルコニーなどを設けずに済むため、出っ張りのない外観が実現しています。
「完全なる注文住宅というわけではなく、セミオーダーの住宅を選択したので、間取りなどはそんなに大きく変更していません。こだわったのは、水回りやキッチンなどの導線くらいです。
キッチンはフロートタイプのものを選び、通路を広くとりました。お布団1枚くらいのスペースがあるので、食洗機の操作や、食器の出し入れが楽です」
▲白を基調とした明るいキッチン。写真左側には勝手口があり、庭に直接出られる。バーベキューを楽しむときに便利な導線を考えたという。
洗面所も、暮らしの中での役割を考え抜いた場所のひとつ。
洗濯機のある脱衣スペースとお手洗いとの間に設け、どちらからもすぐにアクセスできて、さらに仕切れることで独立したスペースが確保できます。
「家族の誰かがお風呂に入っているとき、すぐ隣にある洗面所を使うのは『ちょっと落ち着かないな…』と、実家に住んでいるころから思っていました。子どもが女の子であることや、お客様を招くこともあることを考えると、ドアで仕切れるほうがいいと考えました」
▲キッチン同様、白とグレーでシンプルモダンにまとめた洗面所。向かって右側がお手洗い、左側が脱衣スペースになっている。
Yさん宅のこだわりは、細かい部材選びにも。床や壁などの大きなものから、スイッチやコンセントカバー、ドアノブなどの小さなものまで、セミオーダー住宅において選択できる“標準仕様”から変更したものも多くあると言います。
「私はもともとモノへのこだわりが強いほうですし、夫が電材関係の仕事をしていることもあって、自分たちで見つけたり、手配したりしたものも多いんです。コンセントやスイッチは、壁の色に合わせて部屋ごとに選びました」
たとえばキッチンのカップボード上のクロスはグレーのため、コンセントカバーもグレーを選ぶなどして、空間から浮くことがないようにしています。
洗面所も同様で、一見するとコンセントがどこにあるかわからないほど。
寝室は落ち着いたブラウン系のクロスを選んだため、スイッチも色のトーンを合わせて選んだそう。
▲調光スイッチ。色やデザインにこだわって丁寧に選んだ。ご主人のお仕事のルートを通じて入手したものも多い。
新居に合わせて、家具を一新。居心地の良いLDKに
▲広々としたLDKに置いたソファは、フランネルソファの「シエスタ」。ここで過ごす時間がYさんの一番のお気に入り。
新居への引越しにあたって、アパート時代の家具はすべて処分し、インテリアは空間に合わせて揃えていったというYさん。
家族が多くの時間を過ごすLDKは広くとり、床は、ご主人の希望で無垢のナラ材を選びました。グレーを基調とするクールでモダンな中に、ナチュラルな風合いが加わることで、よりリラックスした雰囲気を取り入れています。
▲1階のLDKや2階の個室の床はナラ材で統一。無垢材のため、直接床に座っても心地よい。
リビングスペースには、Yさんの大好きなグレーのソファを設置。リビングに置くインテリアとしては一番大きな家具であり存在感があるため、いくつか候補をピックアップし、販売店を訪れて実際に座ってみるなどして、最終的にフランネルソファのものに決めました。
「座ってみて、座面の硬さや生地の良さが気に入りました。背もたれが低いので空間に圧迫感がないのも好きなポイントです。
もともとはクールでかっこいい、イタリアンモダンなイメージを目指していましたが、床が明るい木目なので、思っていたよりもナチュラル寄りになりました。グレーは中間色なのでどんなテイストにも合います」
ダイニングでは、床と同じような無垢材のテーブルをセレクト。チェアは2種類を組み合わせています。
「ダイニングチェアはすべてを統一せず、バラバラにしたいと以前から思っていました。でも、4脚ともバラバラなのは上級者すぎる気がして(笑)。それで2脚ずつにしたんです」
▲手前のペーパーコード製チェアが大人用。奥の2脚は子ども用。ポリプロピレン製で汚れもさっと拭き取れる。
大人用として用意した2脚は、北欧の名作家具「Yチェア」への憧れから、同じペーパーコード製のものを通販サイトで探して購入。
「Yチェアは高価なので子どもがいる環境で使うにはちょっと勇気がいります。気兼ねなく毎日使える価格とのバランスを考えて選びました」
子ども用に購入したのは、イタリアのブランド、カリガリスの「バジルチェア」。バジルの葉っぱをイメージしたユニークな形やスタッキングも可能な利便性、価格バランスの良さ、そして何よりも茶色みがかったグレーの色味が気に入って選んだ、とYさん。
「バジルチェアは、いつもチェックしているインテリアの通販サイトで見つけました。人と同じものは嫌だな、という思いもあったので、形がユニークで色も素敵なこのチェアを見て『ぜひ欲しい!』と思っていました。座り心地もよくて、気に入っています」
すべてのインテリアと調和する、ローズグレイのrisora
▲LDKの窓際の壁にぴったり収まっているrisora。パネルカラーはrisora Custom
Styleのローズグレイ。照明はパナソニックの「モディファイ」で、掃除のしやすさもポイントだったそう。
シンプルモダンと、ナチュラルでくつろぎ感を両立しているYさん宅のLDK。その一角に設置されているrisoraも、インテリアの一員です。
risoraを知ったきっかけは、電材関係のお仕事をしているご主人からの提案でした。
「夫は昔から『空調機器はダイキンに限る!』という“ダイキン信者”で(笑)。とても信頼をおいています。ですから新居のエアコンについても、最初からダイキンにしようということは決めていました。
リビングに設置するエアコンは、極力出っ張りのない、シンプルな薄いエアコンがいいなと思っていたところ、私のこだわりが強いことを知っていた夫がrisoraのカタログを持ってきてくれたんです。
第一印象で『これは家電というよりインテリアだ!』と思いました」
インテリアを一新したLDKに合わせるものだからこそ、妥協なく、存在感にこだわったというYさん。ダイキンブランドへの信頼も加わり、ローズグレイのrisoraが仲間に加わりました。
「パネルカラーは、同じグレー系のアッシュグレーと迷いました。キッチンのカップボード上の壁は濃いグレーなので、そちらに合わせてもいいな、と思ったんです。壁が白なので、ホワイト系でもよかったかもしれません。大理石柄のパネルも素敵だな、と見ていました。
最終的にローズグレイを選んだのは、ダイニングセットや、照明などの他のインテリアに一番合う色だと思ったからです。
ダイニングの照明が黒で、チェアがベージュやグレー。壁が白、ブラインドがグレー。一度に視界に入るインテリアの中で、risoraのローズグレイはちょうど中間色のようなイメージで、バランスを取ってくれているのではないかと思っています」
▲左上:ローズグレイ(K15-65B)、右上:アッシュグレイ(KN-55)、下:大理石(ビアンコ)(TC4577)
risoraの設置にあたって「配線を隠すことは絶対条件でした」とYさん。
「他の家電製品でもそうなのですが、せっかくデザインが素敵なのにコードが出ていると台無しですよね? エアコンも常々気になっていたポイントなので、新居では配線を見せないことにすごくこだわりました」
▲配線を極力見せないようにと、壁ぎりぎりにrisoraを設置している。
4月に引っ越してから、ひと夏をrisoraとともに過ごしたYさん。機能面でも何のストレスも感じずにrisoraを使っているそうです。
「この夏は、よく『快適自動』運転を使いました。リビング、ダイニング、キッチンを合わせて22畳ほどありますが、どこにいても温度ムラを感じたことがなく、風もやさしく、本当に快適に過ごしています。
11月に入ってからは、肌寒さを感じるようになり、朝一番での暖房運転を開始しました。こちらも快適で、しっかり暖めてくれます」
risoraにはフィルターの自動お掃除機能がありませんが、「ネガテイブに感じたことはない」とYさんは言います。
「自動お掃除機能がついていたとしても『まったく掃除をしなくていい』というわけではないですしね。夫は背が高いこともあって、気がついたときにササっと掃除をしてくれるようになりました。
掃除の手間がまったく気にならないくらい、デザイン、薄さ、カラー、機能が気に入っています。今では『どうしてみんなrisoraにしないの?』と思っているくらいです(笑)」
Yさん宅の場合、エアコンに関連した美意識は外観にも及び、外壁に沿わせた配管にも黒い化粧カバーを取り付け、すっきりと見せています。
▲エアコンの配管も黒を選び、すっきりと。グレーの壁に、まるで模様のように映えている。
「risoraに期待することですか? そうですね、欲をいえば、室内機だけでなく、外に出す配管や室外機のデザイン性も高くなればいいなと思います。住宅の基礎部分に置かれることが多いので、グレーなど、コンクリートと馴染むカラーだとよさそうですよね」と、こだわりのあるおしゃれさんならではのご意見をくれたYさん。
新居へ引っ越してから半年。来年は上のお子さんが小学生になるそうで、学習机など新しいインテリアも探しているのだとか。好きなものと使いやすさを両立させる、Yさんご一家の理想の空間づくりは続いています。