2020年3月、これまで30年ほど住んだ埼玉県を離れて東京都内のマンションに引っ越しをした伊藤さんご夫妻。新居へのrisora導入の取材をきっかけに、そのお引っ越しへの密着が実現しました! 新しい住まいに期待することや、引っ越しをスムーズに行うための準備のポイントなど、リアルなレポートをお届けします。
新居に合わせて断捨離を決行。インテリアを一新する楽しさも
▲ ご夫婦ともに、1日のうちほとんどの時間を過ごすというリビングは、光もたくさん入る明るい部屋。
ご主人の敏百さんの定年退職をきっかけに、都心への引っ越しを決めた伊藤さんご夫妻。30年近く住み慣れた埼玉県を離れ、新居に選んだのは、交通の便がよく地下鉄の駅からも近いマンションでした。
「定年退職後は、田舎でゆったりと暮らすことを希望される方も多いと思いますが、我が家の場合は“便利がいい場所”というのが条件でした。私はクラシック音楽が好きで、コンサートに出かけたり、美術館を訪れたりすることを楽しみにしているので、そういった場所にアクセスしやすい場所がいいなと思っていたんです。新しい住まいは駅にも近く、買い物にも不便はありませんし、マンション周辺には大学病院もあるので安心感がありました」と、奥様の京子さん。
上野恩賜公園も近く、美術館やコンサートホールにも気軽に足を延ばせる立地がポイントとなり、駅近の新築マンションを購入。以前の住まいもマンションでしたが、一人娘が独立して夫婦2人暮らしになったこともあり、広さとしては以前よりも少々コンパクトになりました。そのため、引っ越しを決めてから取り掛かった準備では「とにかく荷物を減らす」ことをミッションに、断捨離を実行したそう。
「30年近く暮らした家ですし、その間に子育てもしているので、どうしても荷物が増えてしまっていました。子どものものなど、思い出深くて捨てるに捨てられないものも多かったんです。でも、しまいこんでいたさまざまな物に対して、『これはいつ使うのか?』と自問自答しながら、執着心を捨てていくように、多くのものを処分しました」
家族で使っていた家具類の多くは、コンパクトな住まいに合うよう、新たに買い換えることに。
「結婚した時に購入した家具をずっと使ってきましたが、それらとお別れして、新しい住まいに合う家具を買い直しました。『引っ越しをするなら、インテリアも新しく揃えてみたい』と思っていたので、新しいインテリアを選ぶのはとても楽しかったです。娘にもいろいろと相談に乗ってもらいましたよ」
住居完成後におこなった、“我が家仕様”のこだわりアレンジ
伊藤ご夫妻の新しい住まいは、カウンターキッチンを備えた2LDKの間取り。元々のプランとは少し間取りを変えて、リビングを広くとることにしました。また、建物が完成した後にも、必要な箇所に壁紙やタイルを貼り、機能やデザインを、好みに合わせてアレンジしています。
「実は私たちが購入したのはマンションの販売期間の終わりの方だったので、ドアの色や床の色はもう選べなかったんです。でもせっかくの新しい住まいなので、自分らしくしたいと思い、新築ですが少しリフォームをお願いすることにしました」
リビングの壁の一部や、洗面所の壁、キッチンカウンターの下部などには、吸湿や消臭の機能を持つLIXILの壁材「エコカラット」を貼りました。
▲ リビング(ビフォー)。スタンダードな白い壁紙。
▲ リビング(アフター)。壁に「エコカラット」のタイルを市松模様に貼り、楽しいデザインに。
リビングの壁は、「エコカラット」タイルの色違いを貼ることで、目線が行きやすい場所に動きが生まれ、シンプルな部屋のアクセントになっています。
水回りにもタイルを貼っていますが、これは主に伊藤家の家事を担ってきた京子さんの経験から出たご希望でした。
「水回りに関しては、とにかく掃除がしやすく、快適に過ごせるようにと工夫しました。たとえば、以前の住まいでは鏡に水滴がつくと、その都度掃除するのが大変でした。一度水垢になってしまうと除去しにくいですし、見た目もよくないですよね。そこで新しい洗面所は、水はねしやすい鏡の下の部分にあらかじめタイルを貼って、お手入れがしやすいようにしました」
▲ 洗面所(ビフォー)。蛇口の奥の壁も、鏡になっている。
▲ 洗面所(アフター)。蛇口の奥の鏡部分にタイルを貼ってもらった。こうすることで水が壁にはねても、掃除が楽になる。
また、トイレにもエコカラットを貼り、湿気やにおいに対する対策をおこないました。
各部屋に似合うエアコン選び
▲ 見本帳を使って、risoraの設置をシミュレーション。
今回の引っ越しで新しくしたもので、インテリアにおける大きな要素となったものがあります。それはリビングと寝室2部屋に設置する、3台のエアコンでした。
以前の住まいでは異なるメーカーのエアコンを使っていましたが、引っ越しを機に一新。「インテリアを一から揃える」というコンセプトのもと、娘さんのすすめもあり、好みに合わせて室内機本体の色とパネルを選べるrisoraを選びました。まずは壁の色や他の家具との組み合わせをイメージしながら、見本帳を使ってシミュレーション。「この部屋にはこの色を」と、想像を膨らませていきました。
「まずは見本帳である程度候補を絞ったあと、実物を見るために、新宿のショールームへ足を運びました。すると、やはり小さな見本帳で見るのと、実際の大きさで見るのとでは感じ方が違っていました。色の方向性が大きく変わったわけではありませんが、最終的には、見本帳で事前に選んでいたものとは少し違う色を選びました」
▲ ダイキンのショールーム「フーハ東京」で、選んだ色の実際のパネルを使ってイメージを膨らませる伊藤さん夫妻。見本帳ではなく実際の大きさで見ると、似たような色でも受ける印象が異なる。
伊藤さんご夫妻の3台のrisora、いったいどんなカラーを選ばれたのでしょうか? そしてそれをどのようにコーディネートしているのでしょう?
その全貌は、【伊藤家のお引っ越し・後編】でお届けします。
どうぞお楽しみに!
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