室外ユニット(VRV Xシリーズ)
室外ユニットは効率を高めると、熱交換器が大きくなる。しかし、ビルの屋上はスペースが限られており、小さい形状が求められる。この相反する課題をどう乗り越えるかが開発のポイントでした。ダイキンは、圧縮機の効率性向上はもとより、小型ながらも面積を最大限に広げた4面熱交換器を開発。吸込みを強めた高静圧ファンも設計し、その相乗効果で熱交換効率を飛躍的に高めました。これにより、効率性と小型化を両立する黄金比率が完成。屋上スペースにすっきりと収まり、高い効率を発揮する室外ユニットとして、今や世界中のビルで活躍しています。
室内ユニット(ラウンドフロータイプ)
室内の快適性を高めるテーマのひとつに、温度ムラの軽減があります。部屋の隅々まで届けるため、たっぷりの風量が必要ですが、吹出しの風速が高まると、ドラフト感(つまり人への風あたり)が強まり、不快感を与えてしまいます。試行錯誤を重ねてたどり着いた答えが、4方向から8方向に吹出しそのものを広げ、ドラフト感を和らげながら部屋全体にまんべんなく気流を届ける「全周吹出し」という発想でした。
室内ユニット(センシングフロータイプ)
ラウンドフロータイプの全周吹出しの良さはそのままに、人に「風をあてない」をコンセプトに、さらに進化させたのがセンシングフロータイプです。まず、人のいるエリアをパネル部のセンサーが検知し、そのエリアだけ吹出口のフラップの角度を変えることで、人に直接風をあてない気流制御を実現。ひとクラス上の快適性を生み出しました。