モントリオール議定書に基づき、空調機の冷媒は2000年前後から
オゾン層破壊係数ゼロのHFC冷媒への代替を開始しました。
先進国では、すでにHCFCからHFCへの転換が進み、
一部例外の冷媒等を除いて2020年までにほぼ全廃予定です。
新興国では2030年の全廃に向け、これから転換が始まるところです。
HFC冷媒R410Aへの転換により、オゾン層破壊係数はゼロとなります。
今後は新興国でのエアコンの急速な普及にともない、
地球温暖化係数がより低い冷媒への転換が必要となってきます。
「京都議定書」の温室効果ガス削減目標達成に向け、
温暖化係数が低い“新冷媒”の探索が急務です。
温室効果ガスには、宇宙からの太陽光を通過させ、その太陽光によって
温められた熱(赤外線)を閉じ込めて、地球を温める効果があります。
この温室効果ガスは、二酸化炭素(CO2)やメタン(CH4)、フロン類(CFC、HCFC、HFC)など
様々な種類があり、ガスによって地球温暖化に与える影響が異なります。
その度合いを数値化したものが地球温暖化係数(GWP)100年値で、数値が大きいほど
温暖化への影響は大きくなります。
オゾン層破壊係数がゼロで、さらに地球温暖化係数が低い新冷媒、それがR32(HFC)です。
R32を採用したルームエアコンにおいて、ダイキンはエアコンの「構造」から作り直し、
これまでにない省エネ性能と環境対応力を目指します。
「環境行動計画2015」においても、環境負荷削減を最重要課題に掲げています。